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<鳥取県中部地震>三仏寺の入山再開 迂回路設ける

毎日新聞 4/18(火) 21:22配信

 昨年10月21日に起きた鳥取県中部を震源とする地震で被災した同県三朝(みささ)町の三徳山三仏寺(みとくさんさんぶつじ)が18日、約半年ぶりに入山を再開した。断崖絶壁にあり、観賞するのが「日本一危険な国宝」と呼ばれる投入堂(なげいれどう)への参道が被災で通れなくなっていたが、インターネットで資金を集め、迂回(うかい)路を設けた。

 同町では震度5強を観測。三仏寺では、参道中腹にある国指定重要文化財「文殊堂」が建つ巨岩に長さ15メートル、深さ2メートルを超える亀裂が入った。このため山頂近くの投入堂へ行けなくなった。

 投入堂には年間3万人が訪れる。参道の修復には億単位の費用で数年がかかるとみられるが、再開を望む声が多く寄せられ、当面の策として迂回路を作ることにした。3月からインターネットで寄付を募る「クラウドファンディング」を利用して呼び掛けたところ、目標の200万円を4日で達成、1カ月で約880万円が集まった。寺は巨岩の亀裂を避け、急峻(きゅうしゅん)な岩場をよじ登るための鎖を新たに設置した。余った寄付金は今後、参道の修繕に充てる。

 入山再開に先立ち本堂で開山式があり、米田良中(りょうちゅう)住職(72)は「大勢の人の力で完成し、感激している。世界中の人に知ってもらう機会にしたい」と感謝。あいにくの雨で参拝客は少なかったが、東京都東村山市から夫と訪れた飯田早苗さん(63)は「たくさんの人がこの場所を大事にしているんだと分かった」と話していた。【小野まなみ】

最終更新:4/18(火) 21:24

毎日新聞