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<京都・虚偽診断書作成>武田病院の医師を起訴

毎日新聞 4/18(火) 21:26配信

 ◇京都地検、元医事部長と組員は処分保留に

 暴力団組長の病状を偽る書類を作成し検察に提出したとして、虚偽診断書作成・同行使の疑いで京都府警に逮捕された「康生会 武田病院」(京都市下京区)の医師、全栄和(チョン・ヨンファ)容疑者(62)について、京都地検は18日、同罪で起訴した。一緒に逮捕された同病院の元医事部長(45)と暴力団組員(48)は処分保留で釈放した。地検は全被告の認否や2人の釈放理由を明らかにしていない。

 起訴状によると、全被告は武田病院不整脈治療センターの所長を務め、恐喝罪などで懲役8年の実刑判決が確定した指定暴力団・山口組の直系組織「淡海(おうみ)一家」総長、高山義友希(よしゆき)受刑者(60)の診療を担当。2016年1~2月、大阪高検から高山受刑者の病状について照会を受けた際、「心室性不整脈がおおむね7000回から1万回は出現している」「かなり重篤な状況である」「病状が重篤化することが安易に予測できる」などと虚偽の事実を記載した診断書類を作成し、高検に提出したとされる。

 府警によると、高山受刑者の当時の心電図などのデータに不整脈の兆候はなかった。捜査関係者によると、全被告は組長側から現金を受け取り、実際に心電図などに異常があった12年ごろの診療記録を基に書類を作成した可能性があるという。

 事件を巡っては、武田病院と医師派遣などで協力関係にある京都府立医大付属病院も高山受刑者が腎臓病のため収監に耐えられないとする書類を提出。大阪高検はこれらの書類などを基に16年2月に刑の執行を停止したが、今年2月、高山受刑者を収監し、府警は提出された書類が虚偽だった疑いがあるとして病院を家宅捜索した。

最終更新:4/18(火) 22:05

毎日新聞