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<川崎踏切事故>横浜銀行員、駅から引き返し救助か

毎日新聞 4/18(火) 21:53配信

 ◇遮断機くぐって踏切内に入った2秒後に…

 川崎市川崎区の京急電鉄の踏切で男性2人が列車にはねられて死亡した事故で、死亡した横浜銀行人財部主任人事役、児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=は、踏切からいったん隣接する駅に向かった後で引き返し、事故に巻き込まれたことが、川崎署の調べで分かった。児玉さんが遮断機をくぐって踏切内に入った約2秒後に列車が通過しており、同署は線路上にいた男性を助け出そうとしたとみている。

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 事故は15日午前9時10分ごろ、八丁畷(はっちょうなわて)駅に隣接する踏切で発生。同署によると、児玉さんと同区の無職男性(77)が下り線路付近ではねられた。男性は自殺を図った可能性があるという。

 同署が警報機に設置された防犯カメラの映像を分析したところ、事故の直前、児玉さんは同駅の向かい側から歩いて踏切を渡り、渡り切った辺りで男性とすれ違った。その後、駅改札につながるスロープを途中まで上り、引き返したことが確認された。スロープからは踏切を見渡すことができ、この時点で踏切内に立つ男性に気付いた可能性がある。

 男性は列車の接近を知らせる警報灯が点滅したころに踏切内に立ち入り、その約45秒後に列車が通過している。児玉さんは男性に向かって遮断機越しに10秒ほど腕を振った後、遮断機を手で押し上げてくぐり、踏切内に入ったとされる。男性を抱きかかえるようにして列車にはねられる児玉さんの姿を、通行人が目撃したという。【村上尊一】

最終更新:4/18(火) 22:07

毎日新聞