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<英国>解散総選挙へ EU離脱 メイ首相、足場固め 

毎日新聞 4/18(火) 23:41配信

 ◇6月8日に前倒し メイ氏、理由を「英国の将来を確実に」

 【ロンドン矢野純一、ブリュッセル八田浩輔】英国のメイ首相は18日午前(日本時間18日夜)、首相官邸前で演説し、解散総選挙を実施する方針を明らかにした。下院に対し19日に、2020年に予定していた総選挙を6月8日に前倒しする動議を提出する。メイ氏は解散総選挙の理由について「英国の将来を確実にしなければならない」と語り、欧州連合(EU)からの離脱交渉に向けて、保守党の基盤をさらに固める考えを表明した。

 英議会では、首相に解散権はなく、内閣不信任案が可決された場合か、下院の議員定数の3分の2(434議席)以上の賛成で早期総選挙の動議が可決された場合、議会を解散し総選挙を行うことができる。労働党のコービン党首は英BBCの取材に「歓迎する」と答え、動議を支持する方針を明らかにしており、6月総選挙が確実となった。

 メイ氏は演説で、19年春まで2年間のEUとの離脱交渉を前に「議会や国民は団結しなければならない」と訴えた。また、「(選挙を実施しなければ)議会の政治ゲームで離脱交渉を困難にさせ、不確実性を引き起こす」と述べ、EUの単一市場からの撤退など政府の強硬な離脱方針に反発する野党を批判。総選挙で議会での足場を確実にし、離脱交渉を行う意向を示した。

 15年に行われた総選挙で、与党・保守党は過半数を獲得し、自由民主党との連立を解消した。しかし、下院(定数650)では330議席と半数をわずかに上回っているだけだ。

 世論調査会社「YouGov」が今月12~13日に行った調査では、保守党支持は44%と最大野党・労働党の23%を大きく上回っている。労働党はコービン氏の指導力を巡り不信が高まっており、分裂状態だ。メイ氏は好機とみて、解散総選挙に踏み切ったとみられる。保守党関係者は「タイミングさえ誤らなければ政権基盤を強化できる」と指摘していた。

 トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)の報道官は18日、「対英交渉方針に影響はない」と強調した。

最終更新:4/19(水) 11:56

毎日新聞