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100万台が目標の「AQUOS R」、新生シャープが手がける「先進」と「親しみ」とは

Impress Watch 4/18(火) 20:07配信

 シャープは、2017年の夏に各キャリアから発売されるフラッグシップモデル「AQUOS R」シリーズの概要を発表した。本稿では発表会の模様をレポートする。端末については、別のニュース記事を参照していただきたい。

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 シャープから供給先のキャリアは公表されておらず、詳細なスペックも案内されていないが、これまで「AQUOS ZETA」「AQUOS SERIE」「AQUOS Xx」といった風にキャリアごとに別れていた名称を、フラッグシップモデルについては「AQUOS R」で統一するとした上で、キャリアの製品発表に先駆けて開発を表明したことで、メーカー自身が端末や機能の進化の方向性をより明確に打ち出し、ブランド力の向上に積極的に取り組んでいく姿勢がはっきりと示された形だ。

■渾身のフラッグシップモデルで年間100万台を目指す

 シャープ 取締役 専務兼IoT通信事業本部長の長谷川祥典氏は、同社は現在、新生シャープとして、2019年に向けて事業転換を図っている最中であるとし、「人に寄り添うIoT企業として生まれ変わる」と意気込みを語る。

 「AQUOS R」については「1年ぶりの、渾身のフラッグシップモデル。かつてない驚きの体験を提供する。100万台を超える、ミリオンセラーを目標に取り組んでいく」と出荷数の目標にも言及し、ブランド統一ではずみを付けたい考え。

 前述のように取り扱いキャリアについては一様に触れられておらず、長谷川氏は「AQUOS Rはシャープとして初めての統一ブランド。それもあって、事業者(キャリア)に先駆けて発表した。具体的にどの事業者からこの端末が出てくるかは、今日の時点では回答を控える」としている。

 100万台の目標は、1年間の出荷数目標とのことで、昨年比で40%増になることから、かなり挑戦的な数字というという位置付け。その昨年度の出荷数が落ち込んだ理由については、特にブランド力で他社の後塵を拝したという認識で、今回のブランド統一でブランド力をまとめ上げつつ、強化した各スペックで競争力も確保したとしている。

■先進感と親しみを実現する4つの「R」

 シャープ IoT通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部長の小林繁氏からは、「AQUOS R」のコンセプトや特徴などが解説された。

 シャープの「AQUOS」シリーズの歴史を振り返る小林氏は、AQUOSのブランドは「先進感」に加えて、クールさよりも「親しみ」を実現したユニークなブランドポジションであると指摘。これを継承する最新モデルが「AQUOS R」であるとした。

 外観デザインも「使う人のことを最優先で考えた」とし、特に側面の処理については「適度に緊張感のあるエッジ」を実現しながら、四隅についてはそのエッジが消えていき丸くなる形状を採用。エッジで持ち上げやすく、手に持った時には掌になじむという相反するニーズを満たしたとした。

 「AQUOS R」は、臨場感のある映像美のReality、滑らかで素早いレスポンスのResponse、長く使える信頼性のReliabilityの3つのRを基本とし、さらに4つ目として人工知能がサポートするRoboticsを掲げた。

 5.3インチのIGZOディスプレイは、解像度を2560×1440ドットに向上させた上で、120Hz駆動という倍速駆動を実現。滑らかさは従来機種と比べて1.5倍になったとし、「TwitterやFacebookが、見たこともないくらい滑らかに動く」とその効果を強調する。

 またパフォーマンスでは、現在のスマートフォンでは、発熱による動作クロックの制限などが、パフォーマンスを低下させる一部の要因になっていると指摘し、発熱問題を解決することは、高いパフォーマンスを維持するために必要不可欠であるとする。「AQUOS R」では温度管理システムを新開発し、ユーザーが体感しずらい場所に熱が逃げるようにしたり、そもそも熱が発生しづらい動作したりするなどの技術で、過去機種と比較して約4度の低下を実現したという。

■OSは2年間のバージョンアップを約束、スマホがロボ化するクレードルも

 3つ目のRとしたReliabilityは、信頼感・安心感と定義した上で「AQUOSとして初めて、発売後2年間、OSのバージョンアップを約束する」と明言。端末の利用期間(平均買替期間)は3年程度になるなど、長期化しているとのことで、「より長い間、安心して使っていただきたい。Googleの努力もあり、(OSは)さまざまな進化を遂げている。より高い満足度で使っていただきたい」とアピールした。なお、“仮にキャリアから販売されても”この方針は同じとしている。

 4つ目のRとして紹介されたRoboticsは、エモパーなどと組み合わせる、回転する充電クレードルの「ロボクル」。インカメラで顔を認識し、人の方向を向いてエモパーがしゃべるというもので、「使う人を見守ってくれるような、そういう世界観で開発した」と紹介された。ロボクルの提供・販売形態は、発表時点では明らかにされていない。

 小林氏は最後に、AQUOSブランドが進む方向性についても言及し、「ディスプレイ・イノベーション」「カメラ・イノベーション」「人に寄り添うデザイン&AI」の3つを必須の要素として掲げ、「今後、AQUOSのラインナップの更なる拡大に期待してください」と締めくくった。

ケータイ Watch,太田 亮三

最終更新:4/18(火) 20:37

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