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変えられない「他人」と「過去」に悩むより大切なこと

All About 4/18(火) 7:15配信

◆「あの人」と「あのとき」にいつもイライラ

「あの人はどうしてこうなんだろう」「なぜあのとき、あんなことを言ってしまったのか」と、人はとかく他人や過去のことをクヨクヨ悩みがちです。そんな人には、米国の精神科医 エリック・バーンの名言がよく効きます。それはズバリ、「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」という言葉です。

「絶対こうするべきだよ」と他人に何度も勧めたり、「なんでそんなことするんだよ!」と他人をなじってみたことで、相手を100%変えられるとは限りません。他人の気持ちは他人のものです。本人が納得すれば変わるでしょうが、他者の働きかけで必ずしも変えられるとは限らないのです。

過去に起こったことも同様です。生育歴や経験、言ってしまった言葉、あらゆる失敗、戻らない関係など、「どうしてそうなってしまったのか」と悩んでみても、過去の事実がなくなるわけでも、変わるわけでもないのです。

◆「自分」を変えるには、考え方のクセを変える

変えられない他人や過去に執着するより、変更可能な「自分」と「未来」に注目した方が合理的です。では、どのように変えていけばいいのでしょう? エリック・バーンは「交流分析」という理論で有名ですが、他の学派にも優れた理論がたくさんあるので、その一部を使って考えてみましょう。

まず「自分」を変えるには、自分自身の「考え方」のクセに気づくこと。そのクセがストレスを招きやすいものであれば、「認知行動療法」で修正するのがお勧めです。たとえば、いつも○か×かの二極化で考えたり、一時の感情にとらわれて物事を決めつけていませんか? 心理学者のバーンズはこうした考え方のクセを「認知のゆがみ」と名づけ、10のパターンに分類しました。(1. 全か無か思考 2. 一般化のしすぎ 3. 心のフィルター 4. マイナス化思考 5. 結論の飛躍 6.拡大解釈と過小評価 7.感情的決めつけ 8.すべき思考 9.レッテル貼り 10.個人化)

この中で自分に当てはまる認知を見つけ出し、それにふと囚われたときに、それが本当に現実的で合理的な答えなのか、考え直してみること。これが「認知行動療法」です。たとえば、「このテストに受からなければ、人生破滅」という「全か無か思考」に気づいたら、「それだけで本当に人生が破滅するの?」とその都度、自分に問いかけていくこと。そして、「何度でも挑戦できるでしょう」と現実的、合理的な答えを出していくことです。

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最終更新:4/18(火) 7:15

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