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<PKO撤収>陸自青森など家族ら安堵 精神面の負担懸念も

デーリー東北新聞社 4/18(火) 11:05配信

 陸上自衛隊第9師団(司令部・青森市)を中心とした南スーダン国連平和維持活動(PKO)第11次隊のうち、撤収部隊の第1陣約70人が19日、青森空港に到着する。「駆け付け警護」といった新任務や、首都ジュバの不安定な情勢などに緊張が絶えなかった家族らは、帰郷を目前に「無事に帰って来てくれる。良かった」と安堵(あんど)の表情を見せている。半面、「隊員の心の状態が心配だ」と、帰国後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を危惧する声も漏れる。

 派遣隊員が所属する駐屯地は、青森(約120人)、八戸(約110人)、岩手(約20人)など。昨年11月から3回に分け、それぞれチャーター便で青森を出発し、12月12日からジュバ周辺で任務に就いていた。

 昨年7月に大規模な戦闘が発生するなど治安悪化が懸念されたジュバ。結果的に駆け付け警護や他国陣地の共同防護など新任務は実施されない見通しとなった。だが、今年3月には物資調達中の派遣隊員5人が、武器の取り締まり中の政府軍に誤って一時拘束され、緊張が走る事態も生じた。

 留守を守っていた、県南地方出身で30代の男性隊員は「お世話になった先輩など数人が派遣されていた。無事に帰って来られるようでうれしい」と帰隊を心待ちにする。また、青森駐屯地近くに住む30代の女性は「知り合いの旦那さんが派遣されていた。不安がっていたし、とにかく無事なら安心だ」と話した。

 一方、「帰って来てからの方が心配」と話すのは八戸駐屯地に所属する30代男性隊員の父親(70)。「いつ銃弾が飛んできてもおかしくない所にずっといた。帰国して緊張の糸が切れた時、精神的に参ってしまわないだろうか」と、派遣隊員が抱えそうな心理面の負担を案じた。

デーリー東北新聞社

最終更新:4/18(火) 11:05

デーリー東北新聞社