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上毛かるた 誕生70年でブーム アプリ、ポストカード、電柱広告… 新たな活用に知恵

4/18(火) 6:01配信

上毛新聞

 今年は「上毛かるた」誕生から70年の節目の年。かるたを題材にしたスマートフォン向けゲームアプリの開発や、札をあしらったポストカードの製作、ゆかりの地を巡るツアーの企画などさまざまな取り組みが展開されている。県民に長く愛される貴重な文化資源で地域を盛り上げようと、関係者は知恵を絞っている。

◎南牧村では小中学生が東毛バスツアー

 システム開発のクライム(高崎市、金井修社長)は5月下旬から無料ゲームアプリ「札ッシュ!! 上毛かるたGO!」を配信する。「県内各地に足を運んでもらい、群馬を元気にする」のが狙いだ。

 衛星利用測位システム(GPS)を利用し、かるたに登場する名所や関連する場所に行くと、その絵札を取得できる。「つる舞う形の群馬県」「雷と空風義理人情」のように、場所の特定が困難な札はどこに出現するか分からないようにしてゲーム性を高めた。「地域の活性化につなげる」(金井社長)ために、札の出現場所の近隣の協力店で2000円以上の買い物をすると木製絵札がもらえる仕組みを盛り込む。

 観光客が行き交うJR高崎駅構内の土産物店、群馬いろは(同市)は、かるたをモチーフにしたポストカード44種類を販売している。製作しているナグモ(沼田市)によると、思い出づくりや郷土PRのために購入する、本県出身の県外在住者が目立つという。

 東電タウンプランニング群馬総支社(高崎市)はかるたをモチーフにした電柱広告を提供するサービスを始めた。口コミで人気が広がって申請が相次いでいるといい、3月末時点で高崎、太田、安中、片品などの計65カ所に設置された。

 南牧村青少年育成推進員連絡協議会は昨年10月28日の「県民の日」に、「太田金山子育呑龍」「分福茶釜の茂林寺」など太田、館林地域のかるたゆかりの6カ所を巡るバスツアーを企画。南牧村の小中学生ら58人がツアーを通じて郷土愛を深めた。

◎著作権の譲渡後 利用申請相次ぐ

 2013年に群馬文化協会が県に上毛かるたの著作権と商標権の無償譲渡をして以来、利用の申請が相次いでいる。子どもの郷土への愛着を深めたり、誇りを育むといった目的に合致していれば申請は認められ、新規の許諾件数は14年度93件、15年度67件、16年度93件と堅調に推移している。

 大人向けの上毛かるた大会を主催する安中市出身の渡辺俊さん(40)=横浜市=は、「上毛かるたは、県民の郷土愛を育み、県外で群馬の魅力をPRする際の絶好の教材。活用が広がる背景には、官民一体となったオール群馬の努力がうかがえる。かるたを多面的に活用しようという活動が今後も広がることを期待したい」と話している。

最終更新:4/18(火) 6:01
上毛新聞