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国内では草分け的存在の住宅関連出版社、「間取りで決まる住みよい家」などで有名なニューハウス出版が事後処理を弁護士に一任、私的整理へ

帝国データバンク 4/18(火) 9:24配信

 ニューハウス出版(株)(TDB企業コード980883172、資本金3000万円、登記面=東京都中央区新川2-1-5、代表伊坂晃太郎氏)は、3月23日に事業を停止し、4月18日までに事後処理を相澤建志弁護士(東京都中央区銀座7-2-22、弁護士法人相澤・藤井法律事務所、電話03-3574-0880)に一任していた。今後は私的整理を進める予定。

 当社は、かつて故・田中角栄氏が実質オーナーとなり、その後に国際興業グループ入りしていた住宅メーカー、旧・日本電建(株)の出版部門を分離し、1961年(昭和36年)8月に設立された老舗出版社。住宅、庭・インテリア関係では長年の実績を有し、住宅関連出版社としては国内では草分け的存在といわれる。主な刊行物としては不定期の「ホームメイクシリーズ」「ニューハウスムック」などがあり、発刊内容は様々で『間取りで決まる住みよい家』『モダンな和の家』などのほか、『Dr.copa 改訂新版 家相のバイブル』『一級建築士が描いた マンガで学ぶ家づくりの基本』などがあった。特に月刊誌『ニューハウス』(現在は休刊)は、1932年に当時の日本電話建物(株)よりPR誌『住宅と電話』として創刊された経緯があるなど相応の歴史を持つ。

 また2012年以降は、新ジャンルとして児童書・学習書の分野にも参入。『あそんで!まなべる!大きなふわふわ あいうえおパズル』『はみがきじょうずにできるかな?』『木で遊ぼう!果物が好きになる本』などを順次出版、2015年3月期には年売上高約1億2000万円を計上していた。

 2016年3月期も同水準の年売上高を確保していたものの、市場縮小や同業者との競合激化などもあり従前から収益性に乏しい状況が続いていた。この間、人件費や役員報酬の節減などに努めていたが、ここに来て事業継続は困難となり、今回の事態となった。

 負債は、債権者約10名に対し約1億5000万円が見込まれるが、変動する可能性がある。

※2017年4月18日10:38追記

最終更新:4/18(火) 12:23

帝国データバンク