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広島県立歴史博物館の古地図をネット公開 守屋さん寄託コレクション102点

山陽新聞デジタル 4/18(火) 21:45配信

 広島県立歴史博物館(福山市西町)は、市出身で元メリルリンチ日本証券会長の守屋寿さん(75)=東京=から寄託された古地図を中心としたコレクションのインターネット公開を始めた。第1弾として、江戸初期に製作された国内最古の木版世界地図「万国総図」など102点を紹介している。

 収蔵品をデジタルデータ化して閲覧可能とする「デジタルミュージアム」の本格実施に向けた取り組みの一環。守屋さんが寄託している1154点のうち同博物館が企画展で出品した古地図や絵画など主な資料をピックアップ。写真(拡大可能)と解説文、名称、サイズなどを記している。

 万国総図は、地図上の地域に暮らす人々を描いた「世界人物図」とセットで公開。1645(正保2)年に長崎で出版されたと解説しており、「完存(完全な状態での存在)が確認されているのは、本コレクションのほか、下関市立歴史博物館のみ」と記している。

 寄託品では最も古い1493年に印刷され、近代世界地図の出発点とされる「プトレマイオスの世界図」、江戸前期に水野家が治めていた福山藩のエリアを描いた「福山藩領絵図」、蘭学者大槻玄沢によるオランダ語の入門書「蘭学階梯(かいてい)」なども閲覧できる。

 ネット公開は「多くの人がコレクションを楽しめ、研究目的でも活用できる機会をつくってほしい」との守屋さんの意向を踏まえた。同博物館は2017年度中に守屋さんのコレクションの中からさらに100点ほどを追加公開する予定。

 同博物館の久下実主任学芸員は「日本や西洋で出版された古地図の変遷をたどることができるのが守屋さんのコレクションの最大の魅力。今後、他の収蔵品も含めたデジタルミュージアム化の作業を進めていきたい」と話している。

最終更新:4/18(火) 21:45

山陽新聞デジタル