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東京製鉄、5月鋼材販価を3カ月連続据え置き

鉄鋼新聞 4/18(火) 6:02配信

 東京製鉄は17日、5月契約の鋼材販売価格を全品種で前月比据え置くと発表した。据え置きは3カ月連続。国内は条鋼、鋼板類ともに在庫が低水準で需給、市況は安定している。夏場以降は東京五輪関連など建築案件が集中するほか、新年度から電力料金や副資材などのコストが上昇。「収益確保のため本来は値上げしたいところだが、足元の市況動向を考慮して今月も販価を据え置くこととした」(今村清志常務営業本部長)と説明した。同社では需要見合いの生産を継続し、需給調整に努める考え。

 5月契約の主な品種の販価(ベースサイズ)は、H形鋼がトン7万8千円、ホットコイルが同6万2千円など。
 物件向けや在庫品の販売も17日午後から開始した。販価は前月と同様、H形鋼がトン7万8千円、厚板が同7万2千円、異形棒鋼が同5万6千円。
 同社の輸出商談はホットコイルがFOB510~530ドル、H形鋼が同550~570ドルと、ともに前月比で20ドル下落した。中国ミルの値下げで輸出市況は軟化しているが「中国の内需は引き続き旺盛。供給もコントロールされている。中国ミルは量より利益重視に転換している。構造的に値崩れするような状況ではなく、市況の調整局面は短期にとどまる」(同)との見方を示した。
 国内需要に関しては「五輪関連の施設は完成時期が決まっているため、夏場以降には具体的に動きが出てくる」(同)。ただ、人手不足も解消されていないことから「その他の案件にずれが生じるかもしれない」(同)とした。
 主原料の鉄スクラップ価格は「鋼材に比べて上がり過ぎた分、3~4月に天井感が出た」と指摘。「足元はまだ下げ余地がありそうだが、原料炭の高騰による溶銑コストの上昇を考えると、さほど大幅には下がらない。ころ合い良しといった状況では」(同)とした。
 4月生産量は19万5千トンを予定。うちH形鋼9万トン、ホットコイル7万5千トン(うち輸出2万トン)、厚板1万トンの見通し。

最終更新:4/18(火) 6:02

鉄鋼新聞