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「ポルノの美しさ 敬意伝えたい」 撮影現場に密着する女性写真家、タブーへの挑戦

4/18(火) 17:45配信

BuzzFeed Japan

ポルノ撮影の現場をおさめた写真展『It’s Just Love』が開催中だ。フランス人写真家のソフィ・エブラード氏が4年間にわたりポルノ映画の監督に密着して撮影した。【BuzzFeed Japan / 鳴海淳義】

これが命がうまれる瞬間。美しい16枚の写真

一連の作品はポルノ業界における個人の人間性に光を当てる。撮影の前後に見られる出演者たちの表情はすごく自然で、日常風景そのものだ。考え込んだり、アイロンをかけたり、笑いあったりする。

なぜポルノ産業をテーマにした個展を開こうと思ったのか。BuzzFeedは来日中の写真家ソフィ・エブラード氏に聞いた。

ポルノの現場は他のどんな業界とも変わらない

ーータブー視されがちなポルノ産業を切り取る意図はなんでしょうか。

そもそもは決まった考えがあってポルノ業界を扱ってみたい、という意図はありませんでした。むしろ偶然が重なり、幸運にも私の知っている世界とは遠く離れたポルノ業界へと足を踏み入れることができました。

通常、ポルノ業界は知り合いがいるなどツテがない限りアクセスできない閉ざされた世界です。

そして、多くの人がポルノにある種のイメージを抱くのと同じように、私自身も現場に着くまでは、ある種の既成概念を持っていました。でも、実際には想像していたものとはまったく違う世界を発見しました。

ポルノの撮影現場ではみんなお互いにとてもリスペクトし合っていたし、仕事に情熱を持っていた。私はそこに美しさを感じたんです。

そして、初めての撮影が終わった後に、このプロジェクトをこのまま続け、この世界についてもっと知りたいと思いました。

『It’s Just Love』で私が捉えたものは、ポルノの現場も実際には他のどんな業界とも変わらない一業界であるに過ぎず、本当にただ“愛がある”ということだけなんです。

これは単なる写真の展示ではない

ーー日本で今回の展示はどのように受け止められると思いますか。

私は日本という国にずっと惹かれていて、いつか訪れてみたいと願っていました。ただこの展覧会の機会がやってくるまでそのタイミングは巡ってこなかったのです。

日本では『It’s Just Love』のイメージをこれまで公開していません。日本でどのような反応があるか、作品を目にした人たちがどんな捉え方をするのか、とても興味があり、楽しみにしています。

この展覧会は単なる写真の展示ではありません。私の創り出す世界、そして私自身のナイーヴな視点を通して見たポルノの世界へと浸る体験です。

だからこそ、最初から、展覧会を真っさらで無機質な空間で展示したくはありませんでした。どのような形にしろ、みんなにショックを与えたくはないし、作品を見てくれる人たちが安心して、どんな年齢や背景の友人も誘えるような個展にしたかったんです。

そこで、ロンドン在住のスウェーデン人のアートディレクター、ジーナ・ゲーガンと一緒に、アムステルダムの私のマンションで開催した初個展と同じ空間デザインを作り上げました。結果、どんな展示スペースよりも親密で個人的なあたたかい作品展示になったと思います。

『It’s Just Love』の写真はポルノ業界で働く人たちの人間的な部分を取り上げていて、時にはおかしな部分もあったりします。でも私は日本の人たちがこの要素を気に入ってくれると思っています。

これらの写真にエロティックな印象はありませんし、荒木経惟氏の作品がそうであるように、実際、性的な満足感みたいなものはほとんどありません。それはポルノに抱くイメージとは違うユニークなものだと言えます。

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最終更新:4/18(火) 17:53
BuzzFeed Japan