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ホームセンターで「イチゴ狩り」 岡山のリックが大規模観光農園併設へ

山陽新聞デジタル 4/18(火) 23:26配信

 ホームセンター(HC)経営のリックコーポレーション(岡山市北区下中野)は、タイム山陽店(赤磐市上市)に大規模な観光農園を併設する。イチゴ狩りのハウスや農産物直売所、バーベキュー場などを整備し、今秋オープンする予定。大手HCが出店攻勢を強める中、全国的にも珍しい体験型HCとして魅力を打ち出し、ファミリー層の集客を図る。

 山陽店に隣接する敷地約1万8千平方メートルを賃借。イチゴ狩りでは岡山県内有数の規模となるビニールハウス11棟(計5700平方メートル)を整備する。芝生広場やバーベキュースペース、野菜や果物を扱う直売所も設置。ペットの犬を放せるドッグラン、地場農産物を使ったスイーツの店も設ける。

 既にイチゴの育苗用ハウスを着工しており、直売所などは今秋オープン。イチゴ狩りは12月ごろのスタートを予定している。農園で年3億5千万円の売り上げを目指し、集客効果をタイムの売り上げ増にもつなげる。

 施設名は「農マル園芸あかいわ農園(仮称)」。リックコーポレーションの子会社で、総社市で同様の施設を手掛けるアグリ元気岡山が運営する。投資額は約2億円。

 HC業界は近年、全国大手が地方への出店を強化している上、生活用品を充実させるドラッグストアなどとの競争も激化している。リックコーポレーションは昨年9月、規模拡大による仕入れコストの削減などを狙いに同業のダイユーエイト(福島市)と経営統合した。今年3月には、年間300億円弱の売上高のうち4割を占めていたペットショップ事業を分社化。主力のHC事業の立て直しに注力している。

 タイム山陽店の近隣にはショッピングセンター・ゆめタウン山陽があり、同店を訪れる家族連れを取り込むほか、山陽自動車道・山陽インターチェンジに近い立地を生かし、広域からも集客していく考え。

 リックコーポレーションの岡本広志取締役は「HCを訪れる機会が少なかった客層に来店してもらうきっかけをつくる。イチゴ狩りや、桃やブドウを扱うシーズンには、関西からも客を呼び込みたい」と話している。

 同社は1955年設立、資本金1億円、従業員約900人(パート含む)。岡山、広島県を中心にタイムを16店展開している。

最終更新:4/18(火) 23:26

山陽新聞デジタル