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【特集/欧州4大リーグ気鋭のアタッカー24人 4】覇権と欧州への切符を引き寄せる新旧ストライカー

4/18(火) 8:40配信

theWORLD(ザ・ワールド)

新戦力から刺激を受け生まれ変わったエース

絶妙のセンスでマーカーとのポジショニングにまさり、ワンタッチ、もしくはツータッチでシュートを放つ。空中戦の際も瞬時にセカンドボールに反応。セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)は類稀なる嗅覚で体格のハンデを補ってきた。大型化する今日のフットボール界において、身長173cmの彼が得点を量産してきた努力は並大抵のレベルではなかったはずだ。ところが、突如として立場が危うくなってきた。

この1月、ブラジルのパルメイラスからシティにやって来たガブリエウ・ジェズスは運動量や守備意識など、ジョゼップ・グアルディオラ監督がFWに求める要素をすべてクリアし、ポジションを確立しつつあった。そして1月28日のFA杯、クリスタル・パレス戦を皮切りに、4試合にわたって先発から外れたアグエロは「レアル・マドリード移籍か?」、「シーズン終了後の退団は確実」と多くのメディアが推測をもとに報道した。エースストライカーが2番手にランクダウンしたのだから、無理もない反応だった。

それでも、アグエロにチャンスが訪れる。2月13日のボーンマス戦(プレミアリーグ)でジェズスが右足中足骨を骨折。今シーズン絶望の重傷だった。ふたたび1番手となったアグエロは、明らかに変わっていた。プレスバックの意識が強くなり、攻守の切り替えも鋭くなっている。周囲と連携してボールを奪い、高い位置でのカウンター発動にも頻繁に絡むようになってきた。おそらく、ジェズスの台頭で尻に火がついたのだろう。従来の攻撃8:守備2といったイメージではなく、攻守ともに全力を傾けるようになってきた。もちろん、得点感覚も錆びついてはいない。どうやら、ジェズスの加入は格好の刺激になったようだ。元来が爆発力のあるストライカーだけに、1ヶ月で2桁の荒稼ぎも十分に可能だ。3シーズンぶりの得点王も、決して不可能ではない。

衰え知らずのサンダーランドのエース

アグエロ同様、ジャーメイン・デフォー(サンダーランド)も体格には恵まれていない。公称171cm。しかも10月で35歳になる。ただ、スピードは依然として衰えを知らず、一瞬にしてマーカーを置き去りにするケースも少なくない。さらに、自陣深めのライン設定がチームの基本であるため、チャンスも限られているのだが、27節終了時点で13得点・2アシスト。サンダーランドがあげた総得点24の62.5%に関与していた。

ウェストハム、ボーンマス、ポーツマス、スパーズを渡り歩き、MLSのトロントにたどりついたときは「いよいよ余生か」と感じられたが、昨シーズンに新天地を求めたサンダーランドで健在ぶりを見せつけている。フットボーラーの資質は、若さとか体格だけではないのである。なお、デフォーは3月下旬のインターナショナルウィークで、イングランド代表にも3年4ヶ月ぶりに返り咲いた。

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