ここから本文です

女子ラグビー部が始動/八戸学院大、東北初チーム

Web東奥 4/18(火) 10:52配信

 追い掛ける楕円(だえん)球、傍らには目標を共有する仲間-。八戸学院大学の女子ラグビー部が4月発足した。日本ラグビーフットボール協会によると、北海道・東北地域では大学単独女子チームの登録はなく、同大が初めてとみられる。競技人口の少なさから、高校の部活では男子に交じって練習せざるを得なかった女子選手たちは、互いを高め合える仲間を得た喜びをかみしめている。
 部員は現在6人で、女子競技の主流・7人制の試合ができるまではあと1人。地元八戸市からは鈴木佳寿音(かずね)さん(18)=八戸学院光星高出、田端ひかるさん(18)=八戸高出=が入部した。2人とも高校ではラグビー部に所属し、男子部員の中、数少ない女子選手として活動してきた。練習中は接触プレーで男子に気を使わせたり、手加減させたりしていると感じ、申し訳なく思うことが多かったという。
 2人は幅広い年代の選手が所属する同市の女子チーム「八戸レディース」でも練習してきたが、高校時代の大会出場は県や東北の選抜チームとしての数回に限られていた。鈴木さんは「(同じチームに)同世代の女子の仲間がいるのは、心の底からうれしい。地元の八戸で競技を続けたいと思っていた。(チーム発足など)環境を整えてくれた皆さんには感謝しかない」と語る。
 11日は同市美保野の八戸学院室内練習場に部員6人が集まり、パスを中心に練習を行った。選手たちは工藤祐太郎監督、山下祐史ヘッドコーチの指示を真剣な表情で聞きつつ、時に和気あいあいと約2時間のメニューをこなした。
 練習では2016年全国高校総合体育大会(インターハイ)に陸上で出場、その後、ラグビーに転向した2人、熊谷彩夏(あやか)さん(18)=木造高出、山形詩織さん(18)=むつ工高出=も生き生きとボールを追い掛けた。熊谷さんは「楽しい。早くみんなに追い付きたい」、山形さんも「もっとうまくなりたい」と笑顔を見せる。
 県外からは経験者2人が加入。石崎未祈(みのり)さん(18)=札幌厚別高出=は「初心に帰って、チームとして6人一緒に歩んでいきたい」と話す。大島璃来(りら)さん(18)=秋田工高出=は「女子ラグビーの仲間を増やすために頑張りたい」と意気込む。
 競技人口拡大は、選手たちの共通課題。田端さんは「みんなから応援されるチームが目標。チームを育てて名前を広めたい。そのためには自分が選手として強くならないと」と目標を語る。3月に右脚の手術をしたばかりで、思うような練習ができずにいるが、早期復帰を目指す。
 同大学女子ラグビー部は月内に県協会、日本協会にチーム登録する予定。工藤監督は「ラグビーを続けるため、関東や関西の大学に進学するしかなかった女子選手の受け皿を担える。それぞれが国体で県選抜に選ばれるようトレーニングしながら、チームプレーを高めたい」と話す。狙うは女子7人制の国内最高峰大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」出場だ。

東奥日報社

最終更新:4/18(火) 10:52

Web東奥