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債券下落、米金利上昇が重し-10年ゼロ%意識で買いにくいとの見方も

Bloomberg 4/18(火) 8:13配信

債券相場は下落。米財務長官の発言を受けて、前日の米国市場でドル高・債券安の展開となった流れを引き継ぎ、売り圧力がかかった。市場では長期金利がゼロ%に再び接近したことで買い進みにくいとの見方が出ていた。

18日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比11銭安の151円04銭で取引を開始。一時は150円98銭まで水準を切り下げた。午後は下げ渋り、151円07銭まで戻す場面があったものの、結局は12銭安の151円03銭で引けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場の下落について、「米長期金利上昇の影響が一番大きい。米財務長官がトランプ大統領の発言をやや修正したことでドル高、株上昇とリスクオフ一辺倒ではないという状況になった」と指摘。「10年金利のゼロ%という大きな節目を意識して買いが止まっているというところだ」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から1ベーシスポイント(bp)高い0.01%で寄り付き、一時は0.015%まで売られた。午後は0.01%に戻した。前日には一時0.005%と、13日に付けた昨年11月以来の低水準に並ぶ場面があった。

米債安

米国のムニューシン財務長官は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、「長期的に見て強いドルは良いことだ」と述べた。また、米国は為替市場に介入しないと説明した。先週のトランプ大統領のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューでのドルに関する発言については、「トランプ大統領は短期的なドルの強さについて事実に基づく発言を行った」と語った。

17日の米国債相場は小幅安。ムニューシン長官の発言を受けたドル上昇を背景に、終盤にかけて売りが優勢になった。10年債の利回りは前営業日比1bp上昇の2.25%程度となった。

5年債入札

財務省がこの日に実施した5年利付国債入札の結果によると、最低落札価格は101円25銭と、市場予想の101円28銭を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.28倍と、前回の2.86倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は4銭と前回と同水準だった。

岡三証の鈴木氏は、「5年はマイナス利回りで国内の投資家が積極的に買わないということはある程度分かっていた」とし、「入札結果は予想の範囲内だった」と述べた。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧ください。

Kazumi Miura

最終更新:4/18(火) 15:52

Bloomberg