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医師の誇り、宇宙へ 金井さん訓練公開 つくば

茨城新聞クロスアイ 4/19(水) 4:00配信

国際宇宙ステーション(ISS)で今秋から約半年間、活動を予定する宇宙飛行士の金井宣茂さん(40)の訓練が18日、つくば市千現の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで公開された。会見した金井さんは「医師の立場を生かし、通常の宇宙飛行士の任務以上の成果を得られるよう取り組む」と話し、初めての宇宙での活動に向け、医師としての意欲を見せた。

公開された訓練は、ISS日本実験棟「きぼう」で行う、タンパク質を結晶にする実験の地上作業。タンパク質は不純物の少ない宇宙で結晶にすることで、分子配列がそろった高品質の結晶ができるため、薬の開発などに活用する。

地上作業は通常、宇宙飛行士は行わないが、金井さんが自ら希望した。インストラクターの指導の下、一つ一つの動作を声に出して確認しながら真剣な表情で取り組んだ。

金井さんは東京生まれ。宇宙に行く日本人としては12人目、ステーションの長期滞在は7人目となる。元海上自衛隊の医師で、海に潜るダイバーの健康を管理していた。JAXAには2009年入社。11年にISS搭乗飛行士に認定され、15年にISS長期滞在に任命されてから、ロシアと米国の宇宙基地を拠点に訓練に励んできた。16日に帰国後、訓練を行い、5月上旬に米国へ戻る予定。打ち上げは10~11月になる見込み。

訓練後、会見した金井さんは「手順書に沿った、通り一遍の任務だけでなく、医学をバックグラウンドにする身として、より精度の高い丁寧な宇宙実験を行えると思う。プラスアルファの訓練も受けた」と意気込みを語った。

先にISSへ行った油井亀美也さん、大西卓哉さんは同期生。「実験は(医師の)自分の方がより良い成果を上げられる」と自信をのぞかせた。その上で「訓練は順調で、非常に手応えを感じている。打ち上げが一歩一歩近づいているという実感がある」と意欲を燃やした。 (綿引正雄)

茨城新聞社

最終更新:4/19(水) 4:04

茨城新聞クロスアイ