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【巨人】菅野「熊本が大好きになりました」リーグ一番乗りで今季初完封

スポーツ報知 4/19(水) 5:03配信

◆巨人3―0ヤクルト(18日・熊本)

 巨人が菅野のリーグ一番乗りとなる今季初完封で、11年ぶりの公式戦開催となった熊本で快勝し、連勝を3に伸ばした。菅野は8回まで内野安打1本に抑え、9回に2安打されたが自身最少となる3安打で2勝目。打線は熊本出身の立岡が今季初の3安打でチャンスメイク。4番・阿部が初回と5回に適時打を放ち、8回には代打・長野が今季初打点となる犠飛で加点した。昨年4月、熊本地震で試合が中止となり、待ち望んでいたファンの前で、由伸巨人が元気な姿を見せた。

 最後にピンチが訪れた。それでも菅野は冷静だった。9回2死一、三塁。一発同点の場面で雄平を外角146キロで中飛。藤崎台球場名物、外野席のクスノキの木を目がけて上がった白球を立岡が捕球すると、表情を緩めた。9回117球、自身最少の3安打完封。お立ち台で「今日で熊本が大好きになりました」と声を張り上げ、満員のスタンドを沸かせた。

 昨年4月、登板予定だった熊本、鹿児島の中日戦直前に大地震が発生し、中止になった。あれから1年。先日、菅野はテレビで熊本地震関連の番組を見た。「最近よく特集だったりを見る。本当に微力だと思いますが、頑張りたい」。まだ仮設住宅に暮らす被災者も多い中、9回2死まで1安打の快投。地方球場で通算7勝1敗と無類の強さだ。

 昨年は4月の月間防御率0・00。6月中旬まで0点台を維持し、1失点でも防御率が上がる超ハイレベルな境地にいた。その間「7回1失点でもなんか物足りない。勝ちはついても微妙だな、みたいなところがある」と明かしていた。打線の援護に恵まれない試合も多く、シーズン9勝だった。

 「4年間の集大成」とする5年目の今季。ベンチでの表情が明るく見える。4日のDeNA戦(横浜)は7回1失点で勝利。味方の得点時は笑顔で喜びを爆発させた。それは、エースなりに考えた感情コントロールだった。「一番はチームが勝つこと。そうやって(感情を)見せることが大事なんじゃないかなと。言葉も前向きに。もちろん投球内容には満足していない。でもそれは自分の内面で持っておけばいい。昨年だったらああやって喜べなかったと思います。昨年はハードルを上げすぎた。自分の首を絞めて苦しくなるので、今年はそういう考えはやめようと」

 少しでも流れを良くしようと、明るく振る舞うと決めた。先発した3試合、味方の得点は5、6、3。偶然ではないのかもしれない。

 自らもマルチ安打で「今年は打撃にも注目してください」と胸を張った。今季セ初完封、チーム初完投の右腕を由伸監督は「本当にエースらしい投球」とたたえた。11日の広島戦(東京D)で6回途中5失点。「前回は悔しい、を通り越して何ともいえない気持ちになった。今日で取り返したとは思わないが、自分自身けじめをつけられた」と前を向いた。

 次週は敵地・マツダでの広島戦。「強敵ですが、立ち向かう準備をして真っ向からぶつかっていきたい」。圧巻の完封劇を演じても、すぐ次を見据えた。(片岡 優帆)

最終更新:4/19(水) 5:03

スポーツ報知

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