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香川照之を超えた? 安田顕が「小さな巨人」で見せた顔芸

日刊ゲンダイDIGITAL 4/19(水) 9:26配信

「半沢直樹」の刑事版だとか、映画「シン・ゴジラ」と役者がかぶっているなどなど。下馬評では半沢とゴジラを足して2で割ったようなドラマだと揶揄する声も上がっていたが、まるで短編映画を見るかのようにぐいぐいと引き込まれたオトーサンは多かったのではないか。25分拡大版で放送したTBS系日曜劇場「小さな巨人」(21時~)のことである。

 初回(16日)視聴率は13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。前クールのキムタクドラマ(最終回16.0%)からの客は一部取り逃がしたが、満足度は高かったようで、ライターでドラマウオッチャーの田幸和歌子氏も「ときめきはないんだけれど、確実に面白いドラマ」と評価する。

 単純な警察モノではなく、警視庁の本庁と所轄の軋轢や出世争いにも焦点をあて、人間模様を活写したドラマだ。主演の長谷川博己(40)をはじめ、役者陣のアップをこれでもかと多用。「半沢」で“ミスター顔芸”の称号を得た香川照之(51)は、今回も主人公の敵役。歌舞伎の舞台でさらに磨きをかけた“ミスター”の右に出る者はいないかと思いきや、強力なライバルがひとり。バイプレーヤーの安田顕(43)だ。

 今作では所轄の泥臭い刑事役。自殺で処理されてしまった被害者女性の墓前で当時を述懐するシーンでは、そっと指で目元をぬぐうしぐさをし、充血させた目から涙をこぼすことなく、ぐっとこらえる表情を見せた。その苦労と後悔をにじませた面持ちは初回ピカイチともいえる顔芸であった。

■愛娘は春から芦田愛菜と同級生

 北海学園大学在籍時に大泉洋(44)らと演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。「水曜どうでしょう」をはじめとするバラエティーやトーク番組では気さくなオッサンに見えるが、前出の田幸氏は安田本人にインタビューした際の意外な一面をこう話す。

「話し始める前はスネをさすって神経質そうな近づきがたい雰囲気でした。ところが、話すと一転。自分の解釈をあいまいにすることなく、時折はにかみながら、ひと言ずつ丁寧に説明。演技に真摯に取り組む姿勢を感じました。『水どう』で見せる冗舌な感じは、バラエティーモードのスイッチを入れているのかも。素顔は照れ屋さんなのかもしれません」

 4月から道産子の愛娘が慶応義塾中等部に入学し、天才子役・芦田愛菜(12)と同級生に。東京での寂しい単身生活とおさらばする安田は、公私ともに充実した春になりそうだ。

最終更新:4/19(水) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL