ここから本文です

【英国】メイ首相、6月8日に早期総選挙 ブレグジット成功へ議席増狙う

NNA 4/19(水) 11:45配信

 メイ首相は18日、6月8日に早期総選挙を実施する方針を明らかにした。同首相はかねて2020年まで総選挙は行わないとしていたが、ブレグジットを成功させるには、下院で現在を上回る議席数が必要と判断した。同首相は19日に下院で承認を得る方針。
 メイ首相率いる与党・保守党は下院で650議席中330議席と単独過半数を占めるものの、僅差にすぎない。英国では2011年、キャメロン前政権下で国会期間を5年と定める法律が制定され、次回総選挙は2020年5月に実施する予定となっている。これを繰り上げて実施するためには、下院の全議席のうち3分の2の賛成が必要となる。最大野党・労働党はメイ首相の案を支持する見通し。
 メイ首相は昨年6月、ブレグジットをめぐる国民投票の結果を受け辞任したキャメロン前首相の後継として、党内選挙を経て首相に就任。総選挙による国民の信任を得ていない格好だったが、欧州連合(EU)離脱の交渉中に国内の不確定要素が増すことを避けるため、繰り上げ総選挙は行わない方針を示していた。
 同首相はこの方針を転換した理由として、EU離脱を進める上で他の党の反対が妨げになると説明。他党はブレグジットを政治的ゲームに利用していると批判した。その上で、「今後数年にわたる確実性と安定を確保するためには、総選挙を実施し、政府の決断に対する国民の支持を取り付けるしかないとの結論に達した」と話した。EUが対英交渉の方針をとりまとめている最中で、本格的な交渉がまだ開始されていない今が総選挙実施の好機としている。
 労働党のコービン党首は、メイ首相の決断を歓迎。「国民が大多数の関心事を優先する政府を選ぶチャンス」とした上で、住宅問題や教育および国民医療制度(NHS)の予算不足を争点とする方針を示した。一方、自由民主党のファロン党首は、英国のEU単一市場残留を前面に押し出す構えを見せている。
 メイ首相が早期総選挙を決めた背景には労働党の支持率が低迷していることもある。BBC電子版によると、18日時点で保守党の支持率は43%と、労働党の25%を大幅に上回っている。英国独立党(UKIP)の支持率は11%、自由民主党は10%、スコットランド独立党(SNP)は5%となっている。

最終更新:4/19(水) 11:45

NNA