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カプセルの中の日本文化 「ガチャ」が外国人にウケる理由

日刊ゲンダイDIGITAL 4/19(水) 9:26配信

 国際線の出国エリアが熱い――。玩具大手のタカラトミーアーツ(東京・葛飾区)は今月7日、関西国際空港で100台以上のガチャマシン(カプセル自販機)を設置した。昨年7月には成田空港で設置し、現在171台のガチャマシンが常設されているが、外国人旅行客にバカ売れ。関空にも設置し、今月下旬からは北海道旭川空港、東京シティエアターミナルにも設置予定だ。全国に“空港ガチャ”を広げていく。

「成田空港では、通常のガチャ売り場の約3倍から5倍の売り上げを毎月達成しています。もともとは、出国直前の旅行客が持っている“余った小銭”を使ってもらおうと考えていたのですが、実際には余った小銭では済まず、わざわざお札を両替してガチャする人もいます。成田では当初、両替機を1台だけ置いていたのですが、現在は3台。関空は最初から2台置いています」(タカラトミーアーツ広報担当者)

 価格は1回100円から400円。子どものころにやったガチャは、投入額に見合わない明らかなハズレがあったが、現在は良心的。金額相当の商品はキープしつつ、バリエーションをつけているという。

 それにしても、何が外国人旅行客にウケているのだろうか。出国待ちの手持ち無沙汰な時間、何十台ものガチャ機(写真=成田空港のガチャ売り場)が目に入ると、思わず立ち寄りたくなるだろう。ましてや、財布の中には間もなく使えなくなる小銭がある。設置場所が絶妙なのだが、それだけではない。外国人は日本独自のクオリティーとアイデアに驚くという。

「小さいおもちゃなのに、キャラクターが寝そべっていたり、丸くなっていたりと精巧に作られている。さらに、単なるおもちゃじゃなくて、名刺入れなど便利グッズにもなっていたりします。そんなアイデアに感心するようです。これは、海外では見られない。どんなアイデアが詰まっているのか、他のカプセルも見てみたいと、“再ガチャ”に走ってしまうようです」(前出の広報担当者)

 日本を満喫した外国人旅行客が出国間際、カプセルの中に日本のカルチャーを再発見する。何ともほほ笑ましい。

最終更新:4/19(水) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL