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<自動車エコラン>資金難解消へ運営組織設立

河北新報 4/19(水) 11:58配信

 宮城県村田町のスポーツランドSUGOで毎年開催されている電気自動車(EV)レース「エコラン競技大会」を継続させるため、東北の大学や高専、企業が今月、運営組織「次世代モビリティエコラン協会」を設立した。大会は自動車産業の新技術実験と人材育成の場となっているが、資金難からたびたび開催が危ぶまれてきた。協会は運営資金を安定調達し、自動車産業の下支えを目指す。

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 手作りEVの性能を競う大会は1995年に始まった。自動車部品メーカーにとっては、実用化に向けて次世代技術を試すことができる絶好の機会。全国から参加する大学生、高校生は先端技術に触れられ、ものづくりの裾野を広げる大会でもある。

 毎回、大会開催前に実行委員会を結成し運営資金を募っているが、急に協力をやめる企業も出るなど資金調達は不安定だった。

 一方でトヨタ自動車東日本が発足して以降、自動車産業集積への期待がさらに高まっている。このため大会に参加してきた大学や企業など17団体の関係者が発起人となり協会を設立。恒常的に活動し、資金を集めることにした。

 協会は大会を安定的に継続開催することで、自動車産業の技術開発や人材育成に貢献する。EVの製作教室や次世代モビリティーの研究会などを実施。子どもたちや行政向けに環境に優しい技術を発信する活動にも力を入れる。事務局は仙台高専に置き、仙台市にNPO法人化を申請する。

 太白区で15日にあった協会の設立総会には約20人が出席。理事長に就いた工藤電機(仙台市)の工藤治夫会長(80)は「エコランは優れた人材を産業界に輩出してきた。必要性を強く訴え、安定開催の体制を構築したい」と述べた。

 大会はSUGOの一周3.7キロコースであり、鉛バッテリーを使ってEVが何周できるかを競う。

最終更新:4/19(水) 15:14

河北新報