ここから本文です

スイカやカレー線香も 斜陽産業にあらがうカメヤマの挑戦

日刊ゲンダイDIGITAL 4/19(水) 9:26配信

 聖徳太子の時代に初めて製造されたとされる「線香」の香りが、「スイカ」になってしまった。カメヤマローソクでお馴染みのカメヤマ(本社大阪市)が、「すいかミニ寸線香(パウダー入り)」(希望価格680円)を発売したのだ。

「本来は、香木の沈香や白檀を原料に使いますが、供養形式の多様化を考え、時代のニーズに合わせた結果の商品化です。故人がスイカ好きだったら喜ぶと思いますし、お盆の帰省の際のお墓参りで、お子さんにも楽しんでもらいたいですね」(同社広報担当者)

 スイカの香りは、生産量日本一を誇る山形県尾花沢市のスイカを丸ごと搾った本格派。同社ではスイカ型のロウソクも販売しているので、併せて使えば完全に夏気分だ。ただし、変わり種の線香の販売の背景には、業界のやむにやまれぬ事情もある。都市部への人口集中や核家族化の影響で、国内の線香販売高は273億円(14年)と長期低落傾向。白檀など香木の輸入価格も上昇の一途なのだ。

 もっとも、カメヤマはその都度、アイデアで荒波を乗り切ってきた。今では結婚式の定番になった「キャンドルサービス」も、もとは同社の営業マンがはやらせたものだ。

「この先、線香とロウソクの市場が拡大するとは考えられません。とすると、社員が知恵を絞って新たな市場を開拓しなくてはいけない。スイカ線香もその延長線上のひとつです」(前出の同社広報担当者)

 さらに同社は「カレー」「不二家ネクター」の線香も販売中。GWの帰省の際に使用すれば、亡くなったおじいちゃんもニンマリするはずだ。

最終更新:4/19(水) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL