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<民進党>国会の追及体験「VR蓮舫」に賛否…人気投票1位

毎日新聞 4/19(水) 10:30配信

 民進党・蓮舫代表の厳しい追及を疑似体験できるゲーム「VR蓮舫」が、賛否両論を呼んでいる。バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)技術で、首相に扮(ふん)するプレーヤーが蓮舫氏の追及に耐えつつ国会審議を乗り切るストーリー。党内外に「くだらない」と強い批判が起きているが、企画した同党青年局は「政治に関心のない若者へのアプローチ」と政治参画につなげたい考えだ。

【2004年に初当選】蓮舫氏の軌跡

 ゴーグル型の専用端末を装着してプレーする。審議でヤジが飛ぶ中、蓮舫氏が「はあ、意味が分かりません」「こんなところで遊んでいる暇がどこにあるの?」などと攻め立てる。脈拍数の変動でプレーヤーの動揺ぶりも表示する。動画共有サイトなどを運営する「ドワンゴ」のイベント「ニコニコ超会議2017」(29~30日、千葉・幕張メッセ)に出展予定で、若者にアピールする狙いだ。

 今年6回目を迎える超会議は昨年、2日間の日程で約15万人が集まった。政党では2013年に自民、民主(現民進)、共産などが初参加し、今年は自民、公明も出展する。

 民進党青年局によると、参加当初は党グッズの販売や所属議員らによるパネルディスカッションなど政策面をPRしてきたが、ブースに人が集まらなかった。党青年局の担当者は「一方的に『伝えたいこと』を流しても、若者の足は遠のいてしまう。若者が喜ぶコンテンツで呼び込みたい」。昨年は所属議員のコラージュ画像を見た脳波の反応で動くクレーンゲーム「脳波キャッチャー」を導入。好評だったため、今年は最新技術のVR導入を企画した。

 組織犯罪処罰法改正案など重要な国政課題が山積する中、先月下旬、VR蓮舫の概要が公表されると、インターネット上で「何か間違っている気がする」「政権追及のみが党のアイデンティティーという無能ぶりを表している」などと辛辣(しんらつ)な批判が相次いだ。一方で、プレイベントの人気投票では参加14団体のうちトップとなり、「面白そう、やってみたい」という声も。

 党青年局副局長の伊藤孝恵参院議員は「党内にもいろいろな声がある」とした上で「国会は若者や女性からはるかに遠い。どんな接点でもいい。政治に関心のない人たちとの接点を死ぬ気で模索した結果だ」と話す。

 ◇自民もゲーム

 自民党は昨年、街頭宣伝車での演説体験や、安倍晋三総裁が主役のゲームアプリ「あべぴょん」を大画面展示した。今年は「甘党では日本を守れない。私は辛党!」をテーマに、カレーの試食などを実施予定。VR蓮舫について、自民党本部の担当者は「若い人に政治への興味を持ってもらう良い機会で、自民もイベントを大事に思っている」と話した。

 若者の政治参画に詳しい国際医療福祉大の川上和久教授(政治心理学)は「面白いことをやっても、リアルな政治運動とつながらず、広がりはないだろう。いろいろな取り組みをすることは否定しないが、主権者教育の充実がなければ、若者の政治参画拡大は難しい」と手厳しい。【高山純二】

最終更新:4/19(水) 13:40

毎日新聞