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弱視ランナー「ベスト狙う」 23日、ロンドン・マラソン

京都新聞 4/19(水) 22:00配信

 23日に英国で開かれるロンドン・マラソンに、特別な思いで参加する湖国の弱視ランナーがいる。滋賀県甲賀市水口町の藤井由美子さん(52)。リオデジャネイロ・パラリンピックの代表入りを逃した悔しさをばねに、昨年12月に自己記録を大幅に更新し、4年連続4度目の大会への出場権を得た。2020年の東京パラ大会も見据え、「ベストを出したい」と語る。
 大会はワールドパラアスレティクスが主催するマラソンワールドカップを兼ね、藤井さんは視覚障害部門にエントリーした。
 藤井さんは中学時代に陸上を始め、県立盲学校高等部を卒業後も、市民ランナーとして活動してきた。子育てが一段落したころ、高等部の恩師らが設立した視覚障害者のランニングクラブ「びわこタイマーズ」に入り、15年ほど前にマラソンを始めた。
 リオパラで女子マラソンの新設が決まってからは、日本盲人マラソン協会(東京都)の強化指定選手となってリオを目指してきたが、昨年2月の選考レースで記録が伸び悩み、惜しくもパラ代表を逃した。
 悔しさを胸に秘めて臨んだ同12月の防府読売マラソンでは自己記録を4分以上縮め、女子(弱視T12)で日本歴代3位の3時間17分52秒を出し、残り1枠のロンドンの大会への切符を手にした。
 藤井さんにとって、旅行、レースを含めて初めての海外が初出場した14年のロンドンでのレースだった。石畳で凹凸も多いコースだが、「沿道にずっと人がいて、サッカー場みたいな大応援が続くんです」。応援を力に自己記録を2回更新している。月間400キロを走り込み、今回も自己ベストを狙う。「世界大会はレベルが違う。自分のタイムを少しでも縮めたい」。
 伴走を務めるのは、長年一緒に走ってきたタイマーズの橋本廣明さん(58)=湖南市岩根=ら2人。橋本さんも「50歳を過ぎても記録は伸びる。ベストを尽くしたい」と意気込む。
 ロンドンの先に見えてくるのが、3年後の東京パラだ。「若い人も増えてきているが、せっかくの東京開催。自分がやれるところまでやりたい」。藤井さんはきっぱり語った。

最終更新:4/19(水) 23:39

京都新聞