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和歌山県が林業士8人初認定 次世代育成や地域振興などで活躍を

産経新聞 4/19(水) 7:55配信

 県の豊富な森林資源を活用し、林業の振興を目指そうと、県は、現場で中心的な役割を担う人材を「林業士」として認定する制度を新設。8人を「林業士」に認定した。県林業振興課の担当者は「次世代の育成や地域振興などで活躍してもらえれば」と話している。

 林業士制度は、県内各地の林業の現場において、中心的な役割を担うと同時に、地域でもリーダー的な役割を期待される人材を市町村が推薦、県が認定する。40歳未満で地域で精力的な活動が見込まれる人材を「青年林業士」、65歳以下で熟練した技術を持ち、次世代への継承を担う人材を「指導林業士」とする。

 初めて認定された8人は、青年林業士3人と指導林業士5人。和歌山市内で行われた認定式では、仁坂吉伸知事から和海森林組合(紀美野町)の前地勉さん(58)が代表して認定証を受け取った。前地さんは「技術指導とともに、林業は自然とともに取り組む楽しい仕事だということを積極的に発信していきたい」と話した。

 国勢調査によると、県内の林業就業者数は、昭和35年には約1万3400人だったが、平成17年には千人に減少。22年には約1300人と微増しているものの、就業者減が喫緊の課題となっている。

 県は今年4月から、林業従業者を増やそうと、上富田町の県農林大学校に「林業研修部」を新設。今回認定された林業士らを講師として招き、基本的な技術のほか、加工や流通、起業した際の経営知識なども学ぶことができる林業経営コースを設けた。

 また、県はこれまでに、昭和51年には「農業士」を、61年には「漁業士」の制度を設置しており、地域を支える人材の創出に力を入れている。県経営支援課の担当者は「一次産業が盛んな地域が多く、各分野のプロフェッショナルが活躍し、県全体の活性化に貢献してくれれば」と話した。

最終更新:4/19(水) 7:55

産経新聞