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<となりのレトロ>木造校舎は地域の宝

河北新報 4/19(水) 21:00配信

 印象的な茶色の板壁、磨き込まれ黒光りする板張りの廊下、ゆがみのあるガラス窓。1930(昭和5)年に建てられた仙台市泉区の根白石小の校舎は、市内唯一の木造校舎だ。

 校舎は平屋の細長い2棟が平行に並ぶ。2棟の1階同士をつなぐ廊下の下をくぐって中庭に抜ける構造が面白い。正面玄関は洋風の趣で、チャイムに使用していた鐘がつり下げられている。総工費は、旧根白石村の予算の2年分に相当したと言われる。

 親子3代にわたり同校に通うケースも多く、校舎を懐かしむ卒業生が多数訪れる。校外学習の一環で他校の児童が見学に来たり、「テレビCMに使用したい」との依頼があったりする。

 校舎を案内してくれた小野弘之教頭は「校舎は地域の宝。火災には気を付けている」と話す。2014年に校舎すぐ近くのヒマラヤ杉に落雷したが、幸い校舎に被害はなかった。

 休み時間には児童が板張りの床に座ったり、寝転がったりして遊ぶ。ただ、木造校舎自体の評判は「廊下の掃除が大変なの」「寒い」といまひとつ。貴重な学びやで過ごした思い出の価値に気付くには校舎同様、時を重ねる必要がありそうだ。

最終更新:4/19(水) 23:07

河北新報