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<東海環状道>ワイヤロープで飛び出し防止…一部で試験導入

毎日新聞 4/19(水) 13:40配信

 中央分離帯のない片側1車線の高速道路の事故防止対策として、中日本高速道路(NEXCO中日本)は東海環状自動車道の一部区間で、道路中央に「ワイヤロープ式防護柵」の設置を試験的に進めている。【立松勝】

 ワイヤロープのたわみを利用して車が対向車線に飛び出すのを防ぎ、衝突時の衝撃も緩和するのが狙い。1年間検証して有効性が確認されれば、本格的な導入を検討する。

 設置するのは、富加関インターチェンジ(IC、岐阜県富加町)-美濃関ジャンクション(JCT、同県関市)間約7.6キロのうち約1.8キロ。夜間通行止めにして工事を進めており、22日に完了予定。名古屋支社は18日夜、工事の様子や設置済み区間(約50メートル)を報道陣に公開した。

 高速道路には4車線(片側2車線)で計画しつつ、早期開通のため暫定的に片側1車線で供用を開始している区間があり「暫定2車線区間」と呼ばれる。暫定2車線区間は中央にポールを等間隔で設置し上下線を区分しているが、中央分離帯はなく対面通行となっている。このため対向車線に飛び出しての正面衝突事故が相次いでいる。国土交通省によると、飛び出し事故は近年、年間300件前後で推移し、2015年は341件発生し23人が死亡した。

 国交省は今春から、全国12路線の一部区間計約100キロで道路中央にワイヤロープ式防護柵を試験的に設置することを決めている。東海3県では、東海環状自動車道の今回の区間と、紀勢自動車道の勢和多気IC(三重県多気町)-大宮大台IC(同県大台町)間のうち約1・1キロで導入する。

最終更新:4/19(水) 16:16

毎日新聞