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<USJ>攻め続ける 今度はミニオンたちと大暴れ

毎日新聞 4/19(水) 14:00配信

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)の勢いが止まらない。「ハリー・ポッター」エリアがオープンした2014年度以降、3年連続で入場者数の最高記録を更新。21日には、若い女性や子どもに高い人気を誇る米国のキャラクターをテーマとした新エリア「ミニオン・パーク」を誕生させる。多彩なイベント企画と大型アトラクションを二枚看板に、東京ディズニーリゾートと並ぶ、日本の2大テーマパークの一つに育ったUSJは、今後も成長し続けるのか。【真野森作、宇都宮裕一】

 ◇21日に新エリア

 USJが100億円を投じて整備したミニオンエリアが19日午前、報道陣向けに公開された。ミニオンはアニメ映画「怪盗グルー」シリーズに登場する黄色い謎の生物で、これまでもUSJのイベントなどで親しまれてきた。この日は、巨大風船や紙吹雪、仮装したファン約1500人がエリアを黄一色に染めて盛り上げた。ファミリー層に人気のキャラクターで、好調な集客のさらなる押し上げを狙う。

 ここ数年の人気の秘密はハリウッド映画のキャラクターであるミニオンやハリー・ポッターだけではない。ゴジラ、進撃の巨人、ドラゴンクエスト--。漫画やアニメ、ゲームなど各分野の人気作品を期間限定のアトラクションやイベントとして登場させる手法が、近年のUSJのお家芸だ。

 「ハリウッド映画のテーマパーク」として01年に開業したUSJは、初年度は1100万人の入場者を集めたものの、その後入場者は減少。09年には開業以来の大型施設「E・T・アドベンチャー」が終了した。窮状を打破するために打ち出したのは、スヌーピーやハローキティなどをテーマにした「ユニバーサル・ワンダーランド」新設をはじめとする、「世界に通用するエンターテインメントであれば何でも取り込む」という方針だった。

 大型アトラクションでは、約450億円を投じたハリポタエリアに続き、16年3月には「ジュラシック・パーク」を題材としたジェットコースターを約100億円を投じて開設。20年までに「マリオ」など任天堂のゲームの世界を再現した新エリアも約500億円で整備する予定だ。

 巨額投資の原資は、10年以来、毎年数百円ずつ値上げをしている入場料だ。現在の1日券は大人7600円と開業時より2100円高く、東京ディズニーリゾートの7400円よりも高い。綿密な消費者意向調査に基づく投資が、新規、リピーター顧客をとらえる好循環が続き、現段階では問題になっていない。

 死角はないのか。りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「好調で混雑度が上がると満足度は下がる。値上げとのバランスに丁寧な目配りが必要だ」と指摘する。

最終更新:4/19(水) 17:43

毎日新聞