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【巨人】阿部、3戦連続タイムリー 被災地・熊本に「前向きに頑張っていって欲しい」

スポーツ報知 4/19(水) 6:13配信

◆巨人3―0ヤクルト(18日・熊本)

 浮き上がりながら曲がってきた変化球を、最後は右腕一本でさばいた。阿部の低いライナーは、遊撃後方で弾んだ。「少し抜かれたんですが、うまく上からたたくことができました。立岡が、よく走ってくれましたね。僕もあれくらいしっかり走らないと」。初回2死一塁。山中のスライダーは外角高めのボールゾーンへ外れたが、これを巧みに打ち返した。一塁から立岡が激走し、一気に生還。3試合連続となるタイムリーは、そのまま先制V打となった。

 熊本地震から1年がたった。11年の東日本大震災では、阿部の故郷の千葉・浦安市も液状化現象などの被害を受けた。被災地の状況を耳にした直後には、自身の名前を入れたスポーツウェアを、支援物資として1000着発送。そのうちの一着は被災地の球児の元へ届き、その少年はそれを励みに野球に打ち込んで、翌12年には甲子園出場を決めたと聞いた。

 「正直いって、俺らが野球をすることで被災者の方々を勇気づけられるかどうかはわからない。俺が思っているよりも、はるかに大変な思いをしているんだから。でも、どこかで誰かの力になっているんだと信じて、楽しんでもらったり、喜んでもらえるように、必死に戦う姿を見せたい」

 その言葉通りだった。1点リードの5回2死一、三塁では低めのスライダーをとらえ、右前適時打で追加点。早くも21打点とし、リーグトップを独走している。お立ち台では「まだ仮設住宅に住んでいる方もいらっしゃると思いますが、前向きに頑張っていってほしいです。勝てる一本を打てるように、毎試合頑張っていきたい」と声を張り上げた。背番号10が見せる、豪快ながらも芸術的なバットさばきに、熊本のG党は大喜びでオレンジタオルを振り回していた。(尾形 圭亮)

最終更新:4/19(水) 6:13

スポーツ報知

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