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「持ち帰れる日本文化」盆栽との“一期一会”を扇面に 若手日本画家製作

産経新聞 4/19(水) 7:55配信

 世界中の盆栽愛好家が集う「第8回世界盆栽大会inさいたま」(27~30日)の開催を前に、さいたま市大宮盆栽美術館(同市北区)で18日、同美術館などに展示される盆栽をモチーフにした「扇面画」の作品などが報道陣に披露された。一般公開は28~30日で、扇子にして「持ち帰れる日本文化」として販売される。製作過程を4Kカメラで捉えた映像も公開され、盆栽とさまざまな芸術との融合を楽しめる。(宮野佳幸)

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 扇面画製作は医師の高田任康さん(68)が市に提案し始まった企画。高田さんは平成22年から有望な若手日本画家の支援を続けており、東京芸術大出身者や、同大関係者の30~42歳の11人が企画に参加した。盆栽美術館と同区の大宮盆栽村にある6つの盆栽園で展示されている盆栽をモチーフに選んで作り上げた。

 扇面画製作者の一人、西岡悠妃さん(30)は同美術館にある樹齢約20年の若いシダレザクラの木を選択。「盆栽に裏と表があると知って驚いた」とし、「スケッチのときに見頃できれいで、花の盆栽もあるということを描きたかった」と話す。

 完成品は鮮やかなピンクのシダレザクラと、淡い水色の鉢のコントラストが映える仕上がりに。西岡さんは「二度と来ない盆栽の一瞬一瞬を、絵を通じて楽しんでほしい」と、“一期一会”が伝わることを期待する。

 11作品はそれぞれ扇子にして、大会終了まで1本1万円でインターネットや会場のさいたまスーパーアリーナで販売。その後は1本1万4400円になる。材料は埼玉県産にこだわり、紙は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された細川紙を使用し、入れ物は春日部の桐箱を採用した。4K映像もアリーナ内で放送される。

 高田さんは「盆栽は検疫で海外には持ち帰れないが、扇子は『持ち帰れる日本文化』として楽しんでほしい」と話している。

最終更新:4/19(水) 7:55

産経新聞