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伊丹で若山牧水の自筆はがき確認 清酒白雪「味ふことが出来ました」

産経新聞 4/19(水) 7:55配信

 伊丹市は18日、歌人、若山牧水(1885~1928年)が同市の酒造会社「伊丹小西本店」(現小西酒造)宛てに出した自筆のはがきが見つかったと発表した。約20年前に市立博物館に寄贈されていたが、文面の調査は行われていなかった。今年2月に若山牧水記念文学館(宮崎県日向市)に調査を依頼し、未確認の自筆はがきと確認された。

 はがきは大正5年、現在の神奈川県横須賀市から牧水が、伊丹小西本店に出したもの。はがきには牧水の歌に同社の清酒「白雪」が登場することについて、「友人から白雪を送ってくれる約束でしたのでそれを待ちながら詠んだものでした」「久しぶりになつかしい白雪を味ふことが出来ました」と書かれている。

 同博物館によると、はがきは、牧水が「白雪」について歌を詠んだことへの同社からの礼状に対する返事とみられるという。

 はがきには、牧水が雑誌に「白雪」について寄稿することも記され、同文学館の調査で、大正5年発行の雑誌「潮音」への掲載が判明。その中で牧水が伊丹市を訪れ、酒を飲んでいたことが改めて確認された。

 同博物館の亀田浩館長は「はがきの存在で、牧水と伊丹の関わりを確認することができた。伊丹の清酒を待ちわびていたことも分かり、うれしい」と話した。

 同博物館は、22日に日本ほろよい学会伊丹大会が開かれる伊丹商工プラザ(同市宮ノ前)で展示するほか、今夏をめどに一般公開も検討している。

最終更新:4/19(水) 7:55

産経新聞