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英、解散総選挙へ 野党封じ挙国一致狙う 首相、EU離脱方針揺るがず

産経新聞 4/19(水) 7:55配信

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱交渉を前にメイ英首相が18日、解散総選挙の前倒し実施の緊急声明を発表したのは、野党勢力を封じ改めて自らが進める「強硬離脱」について国民から信を得て権力基盤を強化するのが狙いだ。分離独立を画策するスコットランドなど国内の火種を消し、離脱交渉に挙国一致で挑もうという思惑だ。

 メイ氏は声明で、「野党は『政治ゲーム』を繰り返し、不安定で不確実な内政状況を生み、EU離脱の成功を損ねるリスクになっている」と指摘した。

 労働党は急進左派のコービン党首に対する労働党議員の支持は低く退潮しており、世論調査ではメイ氏の与党保守党が高い支持率を保っている。「野党不在」の中、保守党が勝利するとの見方が有力だ。EU離脱方針は揺るがない見通し。

 昨年の国民投票で残留派を率いたキャメロン前首相が敗北し、保守党党首に選出されたメイ氏が首相に就任。選挙を経ていないため、「国民が選んだ首相ではない」との批判も出ていた。

 またメイ氏が進める強硬離脱に反対し独立を問う住民投票の再実施を打ち出すスコットランドのほか、自治政府が崩壊寸前の北アイルランドやウェールズでも分離独立の動きが出て“内憂”が噴出している。

 国民投票では離脱賛成がかろうじて過半数を上回ったため、国内では残留を訴える意見もくすぶる。メイ氏は総選挙で改めて国民に離脱の信を問い、離脱交渉に臨む構えだ。

最終更新:4/19(水) 7:55

産経新聞