ここから本文です

G勝利の立役者!立岡、プロ入り後初の地元凱旋で猛打賞&先制激走ホーム「奇跡に近い」

サンケイスポーツ 4/19(水) 5:00配信

 (セ・リーグ、巨人3-0ヤクルト、1回戦、巨人1勝、18日、熊本)最後は、“主役”のもとへ打球が飛んだ。九回二死一、三塁。雄平の強烈なライナーを背走しながらグラブに収めると、立岡は笑顔を浮かべた。大地震から復興の歩みを進める故郷に錦を飾った。

 「地元でプレーするのはなかなかない機会なので、今年一番、緊張しました。みなさんの声援のおかげで打てて、勝てたと思います」

 好投したエース菅野にも負けない存在感だった。一回、いきなり存在感を放った。左前打を放つと、4番・阿部の打席でヒットエンドラン。打球が中前で弾む間に、自慢の俊足で一塁から一気に先制のホームを踏み、チームを勢いづけた。三回、五回にも安打を放ち、試合前まで打率・200だった不振を脱する今季初の猛打賞。プロ入り後初の地元凱旋(がいせん)を飾り、「まさか3本打てるとは。奇跡に近い」と会心の笑みを浮かべた。

 熊本・芦北町出身。昨年4月、故郷を大地震が襲った。発生直後は実家の両親と一時連絡が取れなくなり、高校時代からの親友の家は全壊。「熊本のことを思うと不安な気持ちでいっぱい。今、自分は野球をやっていていいのか」と悩んだときもあった。被災地への思いを忘れることなく、友人の家族へ水などの物資を配送するなど、支援を続けてきた。

 震災後初めて実家に帰省した昨年末、東京から熊本空港へ降り立つと、真っ先に向かったのは芦北町の実家ではなく、甚大な被害を受けた益城町だった。母・せい子さん(56)に「(被害の大きさは)聞いただけじゃ分からない。自分の目で確かめにいく」と連絡し、足を運んだ。

 同町には鎮西高のグラウンドがあり、甲子園を目指して毎日練習していた場所だ。仮設住宅や壊れたままの家屋など予想以上の惨状に、言葉を失ったという。その日から、野球選手としての使命がはっきりと胸に芽生えた。

 「これからも九州にいい結果を報告できれば。野球ができる幸せを感じて、精いっぱい頑張りたい」

 試合後は阿部、菅野に続いて最後にお立ち台に上がり、大歓声を浴びた。長い復興の道は、まだ始まったばかり。愛する熊本へ、白星とともに、勇気を届けていく。

最終更新:4/19(水) 5:00

サンケイスポーツ

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合4/26(水) 23:00