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故障者続出で最下位に沈む日本ハムに希望の光 キーワードは「若手抜てき」

サンケイスポーツ 4/19(水) 15:00配信

 【球界ここだけの話】

 故障者続出で苦しい戦いを続ける日本ハム。チームは最下位に沈んでいるものの、希望の光は見えている。主力の穴を埋めようと、必死にもがく若い選手たちだ。今月13日のソフトバンク戦(札幌ドーム)。下位打線は7番にドラフト2位・石井一(早大)、8番にプロ5年目で初昇格の森本、9番に高卒3年目の清水が入った。

 栗山監督は「若いから」と起用したわけではない。「初めて1軍に上がって、今はそういう何者にも代え難い必死さとか、そういうものがチームに絶対に必要と思っている」と若い力に苦境奪回を懸けたわけだ。

 指揮官の願い通りに強敵バンデンハークを下位打線が崩し、五回途中でマウンドから降ろした。今季は投手陣にも3年目の石川直、打線もドラフト4位・森山(専大)らが次々と1軍デビューを果たしている。

 限られた戦力でもハイレベルなパ・リーグの中で善戦を続ける日本ハムのキーワードに“若手抜擢(ばってき)”がある。初昇格の森本は、大谷と同期の5年目。これまで故障の連続でデビューは決して早かったわけではないが、「特に翔平の世代、森本と宇佐見というのはなかなかチャンスを与えてあげられなくて、すごく気になっていた。もともと、持っている素材はいいものがある」(栗山監督)と昇格のタイミングを見計らっていた。

 森本は「故障者が多いので絶対にチャンスがくると思っていた。でも、次に落ちたら、いつ上がれるか分からない」という。数々の故障を乗り越え、1軍デビューまでたどり着いた22歳の言葉に、このチームで若い力が育つ秘訣(ひけつ)が隠されていた。少数精鋭で鍛え抜かれ、ファームから激しい生存競争が繰り広げられる。

 弱肉強食の世界で巡ってきたチャンスを逃すわけにはいかないのだ。18日には福井・敦賀気比高のエースとして2015年春の甲子園優勝投手となり、プロ入り後に野手に転向した平沼も初昇格。チームの未来を背負う若手の成長を見るのも、観戦の楽しみの一つである。(桜木理)

最終更新:4/19(水) 15:00

サンケイスポーツ

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