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(朝鮮日報日本語版) 卓球:中国破った「ドラゴンスレイヤー」平野美宇

朝鮮日報日本語版 4/19(水) 8:49配信

 卓球は世界で中国が最も得意とするスポーツだ。中国を除く世界各国のエースにも中国から帰化した選手が多い。アジア大会はもちろん、世界大会や五輪でも金メダルをさらうのは中国系だ。ところが、その難攻不落と言える「卓球界の万里の長城」を崩す日本人の卓球少女が現れた。2000年生まれの新星・平野美宇(世界ランキング11位)だ。

 平野は16日に閉幕した卓球アジア選手権の女子シングルスですべての中国人選手を抑え優勝した。準々決勝で世界ランキング1位の丁寧を破ったのに続き、準決勝で朱雨玲(同2位)、決勝で陳夢(同5位)まで破り、過去最年少のチャンピオンになった。アジア選手権女子シングルスで中国人以外の選手が優勝したのは平野が史上3人目で、1996年以来21年ぶりのことだ。今回の大会は中国・無錫で開催されただけに、平野の「中国人各個撃破」はなおのこと価値があると高く評価されている。そのため、海外の卓球ファンは平野に「チャイニーズ・ドラゴンスレイヤー(Chinese dragon slayer)」というニックネームを付けた。「ドラゴン(竜)」は中国を指し、「スレイヤー」は「殺す人」という意味だ。

 平野は2020年に東京五輪を控えている日本が戦略的に育成している選手だ。韓国卓球界は「中国を超えることは事実上、不可能だ」と自暴自棄の状態に陥っているが、日本の卓球界は違う。自国で開催される五輪を目指して若い選手たちの支援を早くから始めていた。

 平野は3歳の時から卓球を始め、07年の小学1年生の時、全日本卓球選手権バンビの部(2年生以下)で優勝、有名になった。日本の卓球界では平野を日本でナンバーワンのスター選手・福原愛(28)の後継者として注目し始めた。日本は平野に詳しい試合分析を提供し続け、常に強化訓練をさせてきた。日本卓球界主導による支援の下、平野は弱点である下半身を強化してパワーを付け、攻撃的な選手に変身した。平野は16年4月の国際卓球連盟(ITTF)ワールドツアー・ポーランドオープンで女子シングルス優勝し、同年10月の卓球女子ワールドカップで史上最年少・日本人初優勝を果たした。そして今回、中国勢を破り、東京五輪で卓球の金メダル候補ナンバーワンになったのだ。平野だけでなく、ほかの日本代表選手・伊藤美誠も同学年で現在16歳だ。2人は14年のワールドツアー・ドイツオープン女子ダブルスで優勝、頭角を現した。2人の合計年齢は最年少記録だった。

 平野は18日に仁川で開幕した韓国オープンにも出場、優勝を狙う。この大会には中国人選手が参加しておらず、平野が優勝する可能性はこれまで以上に高い。平野は15年韓国オープンの女子ダブルスで伊藤美誠と組んで優勝している。

最終更新:4/19(水) 8:49

朝鮮日報日本語版