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自殺者の7割は男性! 男のメンタルリスク管理術

All About 4/19(水) 22:55配信

◆「男はつらいよ!?」 ストレスを自覚しにくい男性たち

私が幼い頃、「男は黙って……」という言い回しが流行りました。これは、あるテレビCMをきっかけに流行した言葉。「四の五の言わずに黙ってやれ」「泣きごとを言わずに腹に収めろ」といったメッセージですが、そんな男らしさをまぶしく感じる一方で、女の私は「男の人生ってタイヘンそう…・・・」と遠い目で眺めたものです。

そして数年前、「お父さん、眠れてる?」というキャッチフレーズのもと、内閣府の自殺対策キャンペーンのCMが放映されました。疲れ果てて見えるお父さんに、高校生くらいの娘が心配そうに上の言葉をかけるシーン。実際、人は眠れなくなるほど追いつめられると、ストレス状態を自覚できなくなるもの。そのため、疲れたお父さんたちに「眠れてる?」と、分かりやすい指標を提示するのは、とても効果的なのです。

このように、男性はなぜか体を害してまでやるべきことに突き進み、ストレス状態に気づきにくく、またそれを口にしにくい傾向があるようです。これは一体どうしてなのでしょうか?

◆「男女脳」の違いでストレスの溜まり方が変わる?

男女の脳には、構造上大きな違いがあります。それは、左脳と右脳を結ぶ「脳梁」という橋のような役割を果たす部分が、女性は男性より20%太いことです。そのため、女性は男性より右脳と左脳の連絡がよく、右脳で「何となく感じたこと」がすぐに左脳で言葉に変わるため、それを口に出さずにいられなくなるのだと言われています。(この男女脳の違いについては、黒川伊保子さんの『脳育ての黄金ルール』等の著書をぜひご一読ください)

たしかに、女性は会社でイヤなことがあったりすると、すぐに同僚や友だちに打ち明けずにいられないものです。女同士のランチや飲み会では、「あの上司、イライラするのよね!」「この仕事、私に合ってないような気がするの……」といったグチやつぶやきが飛び交います。そうした女子会に男性が1人ポツンと混ざると、「同じようなことをよくしゃべるなぁ」「どこまで続くのかなぁ」と、途方に暮れてしまうものです。

このように、女性は感じたことをすぐに言葉にできるため、比較的自分のストレス状態に気づきやすいのです。そのため、何らかの支援につながりやすく、「死ぬまで追い込まれる」リスクは、男性より低いのではないかと考えられます。実際に、近年の自殺統計(警察庁・内閣府)を見ても、男性の自殺者が約7割に上るのに対し、女性は3割程度です。

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最終更新:4/19(水) 22:55

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