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中国に造園ブーム 「爆買い」狙い群馬の2社が樹木輸出し市場開拓

4/19(水) 6:01配信

上毛新聞

 日本から海外への樹木輸出が増加傾向にあり、群馬県内造園業者が商機と捉えている。山梅(太田市上小林町、山田通明社長)と群馬庚申園(藤岡市本郷、山口雄資社長)は巨大市場である中国に初めて輸出。中国企業の「爆買い」を追い風に、今後伐採や処分対象の樹木を引き取り、市場開拓を狙う。

◎山梅(太田)と群馬庚申園(藤岡)

 農林水産省によると、植木や盆栽といった樹木の輸出額は2016年に前年比5.6%増の80億3300万円となった。輸出先は中国をはじめとする東アジアが中心だ。

 両社は貿易事業を手掛けるアイザック(前橋市ぬで島町、青木豊治社長)を通じ、3月から樹木を輸出している。山田社長によると、国内では千葉県など沿岸部の業者が輸出しているが、群馬県は内陸のため輸送がハードルになっていた。

 昨年12月に中国の樹木輸入会社の関係者が群馬県を訪れ、山梅の樹木40本、群馬庚申園の100本の大量購入を決めた。種類は常緑樹のマキ、落葉樹のサルスベリ、シダレモミジ、ドウダンツツジで、何十年もかけて育てたものや、閉鎖されたゴルフ場から引き取る予定だったものだ。

 両社長はこの前月、日本造園建設業協会の若手経営者組織「地域リーダーズ」の一員として中国の造園業者や盆栽・苗木市場を回り、樹木輸入会社の訪問を実現させた。

 今回の輸出で両社が抱える樹木が減った一方、継続的な取引に向けて在庫の確保が課題となる。今後は個人宅などで処分を検討している樹木を引き取り、中国に輸出することを検討している。

 山口社長は「処分対象の木でも、好みに合えばお金になる可能性がある。所有者にもマイナスにならない」と説明。山田社長も「今回できたパイプを生かし、中国国内で日本庭園の施工まで手掛けたい」と意気込んでいる。

最終更新:4/19(水) 6:01
上毛新聞