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「金正恩は豚野郎」 脱北ラッパーが歌う“壮絶な半生”

BuzzFeed Japan 4/19(水) 19:01配信

北朝鮮体制を批判し、現地の実態を告発する脱北ラッパーのカン・チュンヒョクさん(30)。昨年11月末に発表した曲「For The Freedom」の歌詞が衝撃的だと話題になっています。【BuzzFeed Japan / Catherine JiHye Go】

歌詞の内容を一部抜粋(日本語意訳)してみると…

「俺の出生地は北朝鮮 86年生まれ寅年
豚野郎(金正恩)より3年遅く生まれたよ
だが幼い時はお前(金正恩)の存在を知らず
生きるのに必死で街を彷徨う日々

殴られ泣きながら逃げても射程距離 お前の母

北朝鮮では李雪主(金正恩の妻)が “祖国の母”
だが彼女は本当の母ではない
俺の母が炭鉱村で患ったのは結核
坑道を掘った金を絞り取って作ったのは「核」

Oh shit 豚野郎 痩せろ

10歳の時 兄の真似して加えたタバコ
苦しい人生と比べればはるかに甘かった

口のきけない犬のように 隠れて生きてた
日が沈めばゾンビ ひたすら道を這って出て
ニコチン中毒 吸殻拾って吸いながら
落ちてるパン 餅粉拾って空腹を凌いだ

月よ月よ明るい月よ 朝をちょっと遅らせてくれ
「私の子を生かしてくれるなら私を殺してもいい」

これは俺の生きてきた人生半分の歌
しかし北朝鮮ではまだ聞けないこの歌を
歌詞の中に眠る数多くの両親、兄弟、友達
どうか安らかに目を閉じてくれ」

「現実は過酷すぎる」曲を聞いた人々の声

ネットの反応はさまざまです。「脱北ラッパーのリリックがリアルすぎる。日本から飛行機で数時間先の現実は過酷すぎる」、「ラッパーは生まれが強さにかなり影響を与えるから、脱北ラッパーってだけでほぼ最強なんだよ」などという声がありました。

「脱北者の人身売買」を食い止めたい。カンさんが明かした目的

カンさんは12歳の時に、死ぬ覚悟で両親と脱北。4~5年間に渡り中国・カンボジア・タイ・ベトナムなどの第3国に滞留し、韓国に辿り着いたのは16歳の時でした。

その後、韓国随一の美大である弘益大学で美術を専攻し、卒業後は出版社に入社。働きながら、風刺画を通して北朝鮮の現状を広く知らせる活動をしていました。

2014年の夏にヒップホップのオーディション番組に出演。伝えたいことがヒップホップの精神とマッチしていたため、音楽活動を始めることになったそうです。

楽曲制作によってネットで募金を募り、集まったお金は脱北者が人身売買され北へ送還させるのを防ぐ活動に使うとのことです。

「飢えて苦しむ祖国の人々を救出したい一心で、今後も北朝鮮の現状を伝え続けてゆきたい」と語っています。

「For The Freedom」はYouTubeなどで視聴できます。

最終更新:4/19(水) 19:03

BuzzFeed Japan