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大原美術館の児島虎次郎記念館が12月に閉館 旧中銀倉敷本町出張所に移転へ

山陽新聞デジタル 4/19(水) 23:50配信

 大原美術館(岡山県倉敷市中央)は19日、倉敷アイビースクエア(同市本町)内の別館・児島虎次郎記念館を12月27日で閉館すると発表した。収蔵品は、同美術館が活用策を検討してきた旧中国銀行倉敷本町出張所(同所、国登録有形文化財)に移転し、同美術館開館90周年の2020年11月に「新児島館」(仮称)として開館する計画。

 児島虎次郎記念館は1972年、大原美術館の名画収集に尽力した洋画家児島虎次郎(1881~1929年、高梁市出身)を顕彰するため、明治期の倉庫建築を改装して開館。虎次郎の作品約200点を、彼が収集した古代オリエントの美術品約370件とともに展示してきた。

 新児島館の展示内容などは、現記念館の収蔵品をベースに今後検討。現記念館の建物(国登録有形文化財)は所有者のクラボウ(大阪市)に返却する。

 同出張所で19日開かれた報道関係者向けの事業説明会で、同美術館の大原あかね理事長は移転の狙いについて「『新児島館』は大原美術館や大原家旧別邸・有隣荘と隣接するエリアにあり、虎次郎の収集に始まる美術館の魅力をより総合的に発信できる」と語った。

 現記念館閉館までの記念事業として、欧州滞在時代の虎次郎に光を当てる「児島虎次郎とベルギー」展(7月11日~9月24日)と「美術講座」(7月16、17日、倉敷国際ホテル)を開催。最後の展覧会は9月30日から12月27日まで、フランス・パリ在住の美術家津久井利彰さんを迎え、虎次郎へのオマージュとなる絵画、彫刻作品を展示する。

 同美術館の高階秀爾館長は「虎次郎の真価をあらためて発信し、新たな館への“助走”にしたい」と話した。

最終更新:4/19(水) 23:50

山陽新聞デジタル