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シャープ、鴻海の工場自動化を支援。無人搬送車100台納入

4/19(水) 16:40配信

ニュースイッチ

ピッキングシステムと合わせ提案

 シャープは台湾・鴻海精密工業に無人搬送車(AGV)100台程度を納入する。このほど中国の電子機器工場に約10台を初めて納めており、2017年度中に計100台程度を販売する。シャープは約20年前から自社の複写機工場などでAGVを活用してきた。今後は倉庫内の仕分け作業を支援するピッキングシステムと合わせ、鴻海グループ外の物流倉庫や工場などへの提案を本格化する。17年度上期に10件のシステム受注を目指す。

 AGVは床面に設置する軌道に沿い、最大200キログラムの荷物を積載して毎分60メートルの速度で移動可能。Wi―Fi(ワイファイ)無線でサーバーと通信して位置情報やピックアップリストを取得し、電子地図と合わせて効率的な経路を割り出す。

 簡易な経路ならAGVの動きを指示する無線識別(RFID)を軌道に置くだけでパソコンを使わずに設定できる。価格は1台約200万円(消費税抜き)で、システム導入費が別途必要。

 AGVベース機の本体寸法は奥行き825ミリ×幅480ミリ×高さ190ミリメートル。上部に集荷用の箱や台車牽引(けんいん)用ユニットなどを設置できる。物流倉庫で多用されるかご台車の下に潜り込んで牽引し、棚が移動する省人化倉庫も実現できる。

 AGVと合わせて提案するピッキングシステムは、荷物棚の表示器がAGVと連携。仕分けする荷物と個数情報を表示して作業を効率化できる。太陽電池と無線通信を使うワイヤレス方式で、レイアウト変更や棚移動の自由度が高く、トヨタ自動車への納入実績もある。

 今後、複数の仕分け方式に対応するため、AGVの動作プログラムを増やす。同時制御台数は現在の20台から100台に増やす。

 AGVの国内市場は20年に15年比約3・5倍の1200億円規模に拡大する見通し。シャープはAGVの外販を本格化し、20年までにシェア10%を確保する考え。

最終更新:4/19(水) 16:40
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