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北朝鮮問題の打開策 米中が「金正恩氏亡命」で折り合う可能性も?

4/19(水) 15:20配信

AbemaTIMES

“亡命説“記事の信ぴょう性には疑問符も‥韓国国内には衝撃

 朝鮮半島情勢をめぐって緊張感が高まる中、11日、韓国の大手新聞・朝鮮日報が、情報誌に記載された内容をもとにした記事を掲載した。その内容は「4月末までに中国当局が金正恩委員長の亡命を説得し、失敗に終われば米国が先制攻撃に出る」というもの。

 この記事はSNSでも拡散され、韓国国内に大きな衝撃が広がった。『時事ウィーク』紙のジョン・ギェソン記者も「かなり騒然としました。韓国政府は事実とは違うという立場を表明しています。しかし、今回これほど大きく出回った背景には、金正恩氏が亡命しない場合、アメリカが先制攻撃することもありうる、という内容が含まれていたことが考えられます。韓国政府も事実関係を確認することは難しいと思いますし、この緊張状態は4月末まで行われる韓米合同軍事演習が終わるまで続くでしょう」と話す。

 今回の報道で金正恩氏を説得しているとされた中国は、ベトナム戦争中の1970年、カンボジアのシハヌーク国家元首が親米右派によるクーデタから逃れるための亡命を援助したといわれている。

 金正恩委員長の亡命はあり得るのだろうか。

 コリア国際研究所所長の朴斗鎮氏は「大手紙といっても、願望も入っているかもしれない。すでに情報戦・謀略戦の段階にあるため、簡単に信用してはいけない」と話す。また、元韓国海軍少佐で、韓国国防部で北朝鮮の分析官を務めた経験も持つ高永チョル氏も「あくまで情報誌をもとにした引用の形で、ソースも分からず、信憑性は低い」とした。

すでに“金正恩排除“で米中が合意?

 ただ、両氏とも「亡命の可能性自体が無いとは言い切れない」と口をそろえる。
 
 背景には、北朝鮮内部の事情と、米中の思惑があるようだ。朴氏は「この身分制度から抜け出すためにも、外から一撃を加えてくれれば変化が期待できる」という国内の空気があるとし、高氏もクーデターの可能性を示唆するとともに「中国側から北朝鮮側に、斬首作戦でやられるよりは亡命したほうがいいと提案した可能性はある」と話す。また、先の米中首脳会談で、核を放棄させることと金正恩氏の除去について両国の合意があったのではないかとの見方を示した。

 ジャーナリストの山口敬之氏も「根拠がないことと、真実か否かは別問題」だとした上で、「金正男氏が暗殺されたのは、アメリカによる“斬首作戦“などで自分が排除されることについて相当リアリティを持って受け止めていたからではないか」と指摘する。

 「“オバマのやり方が間違っていた“というトランプの発言の意味は、自分の任期中に金正恩がアメリカ本土に到達する核ミサイルを完成させてしまう可能性がある。そんな厄介な時限爆弾をオバマが自分に渡した、という思いがある。それを回避するためには、核を放棄させるか金正恩を排除するかのいずれか、もしくはその両方かだ。そこで金正恩の“亡命“が実現すれば、“金正恩に核を持たせない“という条件は少なくとも満たす。また、中国には資本主義国と国境を接しないという基本方針がある。その意味で、朝鮮半島において北朝鮮の存在は譲れない。そこで、朝鮮労働党の一党支配体制は維持しつつ、金正恩だけ取り替えるというのは、米中が折り合えるぎりぎりの線だ」として、米中の立場からも“金正恩亡命“という選択肢がありうるとの認識を示した。

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最終更新:4/19(水) 16:43
AbemaTIMES