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広島は“実力通り”、楽天は? 序盤戦のピタゴラス勝率で占うセ・パ両リーグ

4/19(水) 14:54配信

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勝率とピタゴラス勝率の差分は「運」「不運」

 ペナントレースもそろそろ1割を消化し、チームの好不調がはっきりしてきた。今後、各球団はどんな戦い方をするだろうか。

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 チームの調子を占う指標に「ピタゴラス」勝率と言うものがある。得点の二乗を、(得点の二乗+失点の二乗)で割ったもの。各球団の得失点差に応じて勝敗を配分し、勝率を計算するものだ。

 いろいろな見方があるが、実際の勝率の方がピタゴラス勝率もよりも良い場合はその球団は実力よりも勝っている、実際の勝率よりもピタゴラス勝率が良い場合はそのチームは実力のわりに勝てていない、と言う見方が可能だ。つまり勝率とピタゴラス勝率の差分は「運」「不運」だと考えられる。

 ピタゴラス勝率と実際の勝率は、試合数が増えるとともに近づいていくと考えられるので、今後のチームの調子を占うことができる。

 両リーグの4月18日までの成績を表で見てみよう。P勝率はピタゴラス勝率。

オリックスは楽天との差を詰める? 広島を追いかける阪神の力は?

 パ・リーグは楽天が8割を超す高い勝率で1位にいるが、ピタゴラス勝率は.633。ピタゴラス勝率と比較してみると、運に恵まれているとも考えられ、このままの調子で走るのは厳しいとも読み取れる。反対にオリックスはピタゴラス勝率の方が高いので、今後はオリックスが楽天との差を詰める可能性がある。

 西武は、ピタゴラス勝率が実際の勝率よりも非常に高いので、オリックスを追いかけると思われる。ソフトバンクも同様にピタゴラス勝率の方が高いが、それほど大きな差はない。上昇するにはしばらく時間がかかりそうだ。ロッテ、日本ハムはピタゴラス勝率が2割台。戦力補強がなければ2弱になる可能性がある。昨年の順位と逆転しているパ・リーグだが、この状況はしばらく続きそうだ。

 セ・リーグも広島が勝率8割だが、ピタゴラス勝率も7割を超えている。ほぼ実勢通りと言えよう。これに比べて阪神は勝率がピタゴラス勝率よりもかなり高い。実力以上に勝っているとなれば、今後は下降線を描くことになるのだろうか。そして、巨人が浮上するとも考えられる。

 下位3球団ではヤクルトがやや期待が持てるが、DeNA、中日はピタゴラス勝率で見ると、現時点で実力通りの勝率だと言えるだろう。

 選手の故障からの復帰、新戦力の加入など、戦力の変動によって球団の実力は変化し、ピタゴラス勝率も変わっていく。ピタゴラス勝率は、あくまで一つの指標ではあるが、序盤戦の動向を占ううえで参考になるだろう。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:4/19(水) 16:54
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