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龍山米軍基地の地下水から発がん物質のベンゼンが基準値の162倍検出

ハンギョレ新聞 4/19(水) 11:59配信

環境部、14カ所の汚染を調査した結果…7カ所でベンゼンの濃度超過 市民団体「調査地点・分析単位の記入漏れなど問題あり」と批判

 環境部が裁判所の判決に従い、ソウルの緑莎坪(ノクサピョン)駅近く竜山(ヨンサン)在韓米軍基地内部汚染調査結果を一部公開したが、内容に問題があり、市民環境団体が裁判所の決定を無視した行為だと反発している。

 大法院(最高裁)は今月13日、龍山米軍基地の内部汚染原因に関する2015年の第1回調査の結果に対し、環境部が行った情報公開拒否処分の取消しを求める訴訟で、環境部が提起した上告を棄却した。

 これによって、環境部が今回市民環境団体側に送った調査結果の資料をよると、正確な調査地点はもちろん、検出された汚染物質の単位さえ表示されていない。市民環境団体はまた、裁判過程で環境部が2015年5月26日から4日間にわたり、龍山米軍基地18カ所の地下水サンプルを採取して分析した事実が確認されたが、4カ所に対する調査結果は示されていないと主張している。

 環境部が公開した14カ所のうち、最も汚染が深刻な地点はB01-873の井戸で、第1群発がん物質のベンゼンが2.440mg/L検出され、許容基準値(0.015mg/L)の162倍を超えた。この汚染度は、ソウル市が2015年の緑莎坪駅近くの基地近くで調査した地下水汚染の最高濃度9.707mg/L(基準値の647倍)よりは低い数値だ。14カ所のうち、ベンゼン濃度が基準値を超過した所は合わせて7カ所だった。環境部は今回公開した調査結果で、これらの地点がすべて龍山区庁の向かい側のガソリンスタンドを中心に半径20メートル以内にあるとだけ記述した。

 これと関連し市民環境団体で構成された「不平等な韓米SOFA改正国民連帯」は18日午前、政府世宗(セジョン)庁舎にある環境部を抗議訪問し、「環境部が龍山米軍基地の第1回内部汚染調査結果を加工して公開したのは、裁判所の決定に従っていないこと」とし、「3回にわたって行った龍山米軍基地の内部汚染調査の原本資料全体を公開し、精密な汚染調査と汚染者である在韓米軍に浄化責任を問う作業を(返還前に)進めなければならない」と主張した。

 これについて、環境部関係者は「十分な内部検討を行っていない状態で資料を公開し、不十分な点があった」としながらも、「調査したのは合わせて14カ所だけであるため、記入漏れではない。まだ閉鎖され、返還された基地ではなく、使用中の基地であり、調査地点を具体的に公開することは難しい」と話した。

キム・ジョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:4/19(水) 11:59

ハンギョレ新聞