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ゲノム編集特許、争い過熱…米発明者側が控訴

読売新聞 4/19(水) 17:35配信

 次世代の医薬品開発や農作物の品種改良で、中心的な技術になると期待される最新の「ゲノム編集技術」の特許取得を巡り、米特許商標庁に主張を棄却された発明者のグループが決定を不服として、今月12日付で連邦巡回区控訴裁判所に控訴したことがわかった。

 控訴が受理されれば、重要な市場となる米国の特許係争が、長期化するとみられている。

 控訴したのは、米カリフォルニア大バークレー校のジェニファー・ダウドナ教授らの研究グループ。

 ダウドナ教授らはゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を発明したが、同庁は今年2月、この技術が人や動物の細胞で使えることを最初に示した米ブロード研究所のフェン・チャン博士らに特許を認める決定を下した。ダウドナ教授らは「発明当初から、この技術が植物、動物、人を含むあらゆる対象に有効なことは自明」と主張している。

 クリスパー・キャス9は従来のゲノム編集技術と比べ、格段に効率よく、安い費用で遺伝子を改変できるため、農作物の品種改良や難病治療などの応用研究が日本を始め世界中で始まっている。企業などがこの技術を商業利用し、特定の国や地域で医薬品などを製造したり、販売したりする場合、多額の特許料の支払いが発生すると見込まれている。

最終更新:4/19(水) 17:55

読売新聞