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ベトナムの農民1万人、警官ら監禁 土地収用に反発

朝日新聞デジタル 4/20(木) 1:27配信

 ベトナムの首都ハノイ郊外の農村で、地元政府による土地収用の手法に反発した約1万人の村民が警備に当たっていた警官らを15日から監禁し、19日夜時点でも21人が解放されずにいる。村民は「政府と対立するつもりはない」として、土地利用の権利を訴えている。

【写真】土が盛られたドンタム村の入り口=ハノイ、鈴木暁子撮影

 問題になっているのは、ハノイ市ミードゥック郡ドンタム村の約50ヘクタールの土地。現地報道などによると、郡当局は「軍用地」だと主張し、2015年3月に携帯通信大手・ベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)の事業に使うことを決めた。

 一方、この土地をトウモロコシ畑として活用してきた住民は「少なくとも1950年代から農業を続けてきた」と反発。15日に土地収用に反対した村民4人が逮捕されたのをきっかけに、村民が警官らを村内の施設に監禁した。警官らは食事や着替えを与えられているという。

 村を19日に訪ねると、人の出入りを防ぐように住民の手で土が盛られ、かたわらに「我々は政府に抵抗しているのではありません」と書かれた貼り紙があった。畑にはベトナム国旗がいくつも掲げられていた。朝日新聞の取材に応じた住民は、「我々は農業をする土地を守りたいだけだ」と話した。(ハノイ=鈴木暁子)

朝日新聞社

最終更新:4/20(木) 1:27

朝日新聞デジタル