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【台湾】徳島が花見でクルーズ客誘致 来年4月、雄獅旅行社とタッグ

4/20(木) 11:30配信

NNA

 徳島県は台湾旅行大手の雄獅旅行社(ライオントラベル)と組み、来年4月の花見シーズンに合わせて台湾からの国際クルーズ客を受け入れる。台湾人をはじめ訪日外国人旅行客の間で人気が急上昇している花見をPRするとともに、近年のクルーズ人気を背景に、台湾からの観光客増を目指す。ライオントラベルも花見とクルーズの組み合わせを商機とみて、クルーズ船による旅行客を18年は16年比で約80%増の2万5,000人まで増やしたい考えだ。
 徳島県と雄獅旅行社は18日、台北市内で来年3、4月に催行する「日韓花見クルーズの旅」の商品発表会を行った。
 このうち徳島県での花見を組み込むのは、4月1日に基隆港を出発する日本8日間のツアーで、鹿児島、徳島、大阪、宮崎を巡り基隆港に戻る。徳島では小松島市の小松島港に寄港、徳島市内にある眉山公園の桜に加え、同市に隣接する勝浦町の生名谷川に沿って1キロメートルにわたり続く約300本の桜並木を小船から鑑賞する計画もあるという。
 雄獅旅行社はこのほか日本と韓国をめぐる7日間のツアーも実施。3月26日に基隆港を出発し、長崎、福岡、釜山を巡り基隆港に帰港する。長崎ではグラバー園の桜を、釜山でも鎮海軍港祭りに合わせて桜を鑑賞する。
 雄獅旅行社は既に同ツアーの販売を開始。徳島に寄港するツアーの料金は1人3万7,900台湾元(約13万6,000円)からとなっている。
 ツアーで使用する船舶は、英米に本部を置くクルーズ船運航世界最大手、カーニバル・コーポレーション傘下の米プリンセス・クルーズが運航する「マジェスティック・プリンセス(中国語名:盛世公主号)」(総トン数約14万3,000トン、最大乗客数3,560人)となる。
 徳島県は現在、国際クルーズ船の誘致に力を入れている。県の担当者によると、小松島港に国際クルーズ船が立ち寄ったのは、2015年のプリンセス・クルーズ系の「ダイヤモンド・プリンセス(中国語名:鑽石公主号)」が初めて。16年には3回、今年も3回の国際クルーズ船が寄港する予定だ。
 そうした中、日本への観光客が多く、国際クルーズ船観光に力を入れている台湾からの誘客は大きな商機になる。16年に初めて雄獅旅行社と組んで受け入れたクルーズツアーでは、約2,000人の台湾人が徳島に来訪した。県は今後もクルーズ船の誘致に向けて、売り込みを強化する方針という。
 ■船客を来年2万5,000人に
 花見とクルーズという人気イベントの組み合わせは、台湾の旅行会社にとっても新たな顧客を開拓するチャンス。雄獅旅行社の裴信祐総経理によると、台湾はアジアで3番目に国際クルーズ船客が多い国・地域。同社は14年からいちはやくクルーズ旅行の商品を投入。16年にはプリンセス・クルーズの豪華客船「ゴールデン・プリンセス」で旅する商品を発売し、クルーズ船による旅行客は1万4,000人と前年比2倍に伸びた。
 今年は「ゴールデン・プリンセス」に加え、イタリアを拠点とするコスタ・クルーズの「コスタ・フォーチュナ」のクルーズ旅行を発売し、クルーズ客は通年で2万人となる見通しだ。来年は日韓花見クルーズツアーの効果で、クルーズ客を2万5,000人にまで増やしたい考え。
 裴総経理は「クルーズ旅行が当社の売上高全体に占める比率は15年は約1%だったが、今年は3%を見込む。来年は5%まで引き上げたい」と意気込んだ。

最終更新:4/20(木) 11:30
NNA