ここから本文です

「革命記念プレート」で波紋=軍政、問題沈静化に躍起―タイ

時事通信 4/20(木) 7:04配信

 【バンコク時事】タイで、絶対王制から立憲君主制に移行した1932年の立憲革命を記念したプレートが消えた問題が波紋を呼んでいる。

 民主派の活動家らが「民主主義の始まりの象徴」としてプレートの原状回復を要求しているのに対し、軍事政権側はプレートの歴史的価値を否定、問題の沈静化に躍起となっている。

 問題のプレートは首都バンコクのワチラロンコン国王の宮殿に近い車道に埋め込まれていたが、国王への忠誠を誓う言葉などが刻まれた別のプレートに取り換えられていたことが14日に判明。記念プレートの所在や取り換えた人物は依然不明のままとなっている。

 プレート取り換えに対し、地元メディアや民主派は「歴史を改ざんする邪悪な試み」(ネーション紙社説)などと批判。民主派の活動家らが盗難事件として警察に捜査を求めている。

 ところが、警察は「プレートの所有者が誰か不明」(シーワラ国家警察副長官)との理由で事実上捜査を拒否。文化省芸術局もプレートについて、「革命の発表が行われた場所を指し示すシンボルにすぎない」と歴史的価値を否定している。

 18日には、捜査を訴えるため首相府に陳情に訪れた活動家が軍に身柄を一時拘束された。軍政は「一部のグループがプレートを捜すよう訴えているが無益だ」(プラユット暫定首相)と問題の拡大をけん制。現場付近に警官を配置し、メディアによる至近距離での新たなプレートの撮影も禁じるなど神経をとがらせている。 

最終更新:4/20(木) 12:54

時事通信