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阪神・上本、10球粘り2打点!“虎キラー”に1人で計22球投げさす

サンケイスポーツ 4/20(木) 7:00配信

 (セ・リーグ、中日4x-3阪神、2回戦、1勝1敗、19日、ナゴヤD)今年の猛虎は、ひと味違う。粘って粘って、打ち崩す。そんな食らいつく執念を、2番・上本が体現した。昨季、苦汁をなめさせられたジョーダンから、一時は逆転となる2点打を放った。

 「負けたので何もないです…」

 試合後、球場からバスに乗り込む際、一言だけ発した。確かに試合には敗れた。だが、「何もない」わけではない。上本が残したモノは大きかった。

 0-1の五回。一死満塁が二死となって、打席に立った。マウンド上には昨季、阪神相手に3勝(防御率2・34)を稼いだ左腕。対戦打率・180の“虎キラー”だ。

 見逃し、空振りと、いきなり2球で追い込まれる。だが、ここからが真骨頂だった。きわどいコースのボールを4球、ファウルで粘り、フルカウントに持ち込む。そして10球目。外角136キロの真っすぐを、鋭く右前へ弾き返した。

 広報に託したコメントでは「(先発)秋山が頑張って投げているなかでしたし、みんなが必死につないで回ってきた打席だったので、なんとか走者をかえすことができてよかったです」と必死だったことを明かした。

 スタミナに不安があるジョーダンに対し、1、2打席目もフルカウントまで持ち込んだ。1人で計22球も投げさせたことで五回までに102球。粘りの打撃で、この回で降板させた。

 上本自身は昨年、この難敵左腕と対戦経験がなく、この日が初顔合わせだった。次回以降の対戦にもつながる打席内容。金本監督が「上本なんか、やっぱりあれだけ粘って粘ってタイムリーを打つというかね。そういう最後の集中力というのを出してくれたんでね。ああいう打撃をみんな見習ってほしい」と若手陣に呼びかければ、片岡打撃コーチも「なんとか粘って球数を投げさせて、浮いてきたところを仕留めてくれた」と大きくうなずいた。

 広島・広陵高、そして早大と王道を歩んできた野球エリート。だが、プレースタイルは最後の最後まで泥臭く。上本の粘りが全員に浸透すれば、猛虎打線の底力は増していく。

最終更新:4/20(木) 9:20

サンケイスポーツ

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