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16年度貿易黒字、4兆円=震災後初、円高・資源安で―対米は5年ぶり縮小

時事通信 4/20(木) 8:58配信

 財務省が20日発表した2016年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4兆69億円の黒字だった。年度ベースでの黒字は10年度以来6年ぶり、11年3月に起きた東日本大震災後では実質的に初めて。円高や原油など資源価格の値下がりで輸入総額が大幅に減少し、輸出のマイナス幅を上回った。

 米国のトランプ政権から注視される対米貿易収支は、6兆6294億円の黒字。円高の影響などで、黒字幅は前年度比8.2%減と5年ぶりに縮小した。

 16年度の輸出総額は3.5%減の71兆5247億円と2年連続で減少。品目別では、自動車が6.3%減。円高を背景として米国向けの排気量3000cc超の完成車などが減少した。鉄鋼もイタリア向けを中心に13.3%減少した。半面、自動車部品の輸出は増加。「生産の現地化が進み、エンジンを含めた自動車部品の輸出が米国を中心に伸びている」(財務省)という。

 一方、輸入総額は10.2%減の67兆5179億円と3年連続の減少。液化天然ガス(LNG)が26.6%、原粗油が16.1%それぞれ減少した。

 米国以外の地域別収支では、対中国が4兆2202億円の赤字。6年ぶりに赤字幅が縮小した。

 同時に発表した3月の貿易収支は6147億円の黒字と、2カ月連続の黒字だった。 

最終更新:4/20(木) 14:27

時事通信